E1−2   生活ー健康ー尊厳死


 

  発言番号:00004

発言者 :掛橋 則夫

題名  :尊厳死協会について

登録日時:96/09/24 10:49

 

 私はテキストの生半可な読みかたをしていた為、会議室に思うように入れませんでした。従って、焦るあまり、今までは皆さんの貴重な発表文は、取り敢えずプリントしただけで、やっと読み返す余裕ができました。これから練習をかねて会議室に参加させていただきます、私は73才です。若い頃大病したので、今も体調は必ずしも万全ではありませんが、まあまあ何とかやっています。一方、家内は70才、20年来関節リュウマチに罹り、重度の身体障害者の認定を受けておりまして、歩行はもちろんr旅行、家事も満足にこなせない状況です。(但し常時関節が痛む以外は、至極元気です。)こんな事情ですから、今回は、この辺を中心にして日頃考えていること書いてみました。駄文ですから、退屈でしょうが、暫く御付き合い下されば幸いです。

 

(1) 最近の医療事情雑感

 最近、医療事故が多発して憂慮に耐えません。困ったことです。特に、非加熱製剤によるエーズ感染などは、戦慄してしまいます。叉、東海大学病院や京北病院などの安楽死問題などは、とうとう事件になってしまいました。医療現場や製薬会社、研究機関もさること乍ら、厚生省までもが信頼を失ってしまっては、我々は何を頼ってよいか、人命を預かっておられるこれらの関係者には、特に考えてもらわなければなりません。顧みて、昔、ジェンナーの種痘の発とか、我が国でも華岡青洲が世界で最も早く、麻酔薬の開発に取り掛かりましたが、それぞれ身内の者を実験台とされました。現今こんな方法は、行き過ぎで今にして思えば、必ずしも誉められたことではないかもしれませんが、医療に携わるものの倫理観は、見習うべきことかも知れません。

 

(2) 看護について

 福田さん、巌さんのお年寄り看護の実際を拝見感銘しております。私は、九州出身です。従って、家内の実家を含め両親は皆九州に住んでおりました。私は長男でしたから、度々両親には、私方に来るように誘いましたが、頑として聞きません。従って、両親のお世話は同居の妹夫婦たちに任せっぱなしで、私は残念ながら、手が出せませんでしたから、その点申し訳なく存じていました、父は昭和54年84才で亡くなりましたが、80才ころから夜になると何処となく彷徨する様になり、未だ元気だった母がついて回ったそうです。母がどうしても自分で面倒を見ると言って入院させませんでしたから、とうとう家で最後を見取りました。

義父は、85才で県の用務で東京に出張中、心筋梗塞で、義母は老衰で95才で亡くなりました。私の母は、昨年前日まで、散歩していた位元気でしたが、ある朝朝食を始めようとしたとき、突然発作を起こして意識を失い、当日お昼ごろそれこそ眠るように亡くなりました。97才でした。義父を除いて皆永く住み慣れた自分の家でなくなった訳で、今論議されている介護保険法がその時に仮に成立していたとしたら、どうしていたか俄に速断できかねますが、正に模範的な適用例だったでしょう。ただ、母は、晩年目や耳が急に不自由になった為に、テレビは見えぬ上に、家族の会話に入れず、生きる望みを急速に失い、早く御迎えのくることばかり望んでいました。

 

(3) 尊厳死協会について

 さて、以上のような訳で私共、どうも長寿の時代ならずとも長生きしそうです。それぞれに古希を越えましたが、家内の健康など考えますと、先々必ずしも、これ以上長生きしたくもない心境になります。かといって、天から授かったこの命を自ら縮める訳には参りません。子供は男子のみ3名、それぞれ結婚して独立しました。(配偶者には恵まれていまして、私達は安心しております。)一応親としての役目も終わりました。しかし、私共は出来れば、子供たちの世話にならずに済ませたいものとおもいます。長生きをすれば、この先、何時、どんな病気にならぬとも限りません。そこで、重い病に罹り、入院した場合、例えば治癒の見込みがあれば兎も角、寝たきりになって、単に生かされているだけになった場合、回りの皆さんに迷惑かけ、又は、最近、所謂スパゲティ症候群になって、回りの皆に迷惑ばかり掛けるだけ、となっても生き続けたいとも思いません。先日、家内とも相談し、二人で尊厳死協会に入会し、Living Willの宣言をしておこうと決めまして、必要な書類などを送ってもらいました。年会費などがかかります。年金生活者としては、些かみみっちい話しですが、これも生活の知恵、それでまだ当分この儘準備だけにしておいて、適当だと判断し、必要になりそうな時が来たら、何時でも出せるよう用意だけはしておこうと思っています。皆様既に御承知の事かと存じますが、参考までに同協会に関する資料を以下御紹介致します。

  名称       

  所在地      〒113    文京区本郷2ー29ー1  渡辺ビル202号

  TEL    03ー3818ー6563

  FAX    03ー3818ー6562

  参考事項   年会費  正会員  3000円

        夫婦会員  4,000円

 この機会に、社会にお礼する為に、身体の役立つ臓器などの提供や、献体等については、自分の体に自信がもてませんし、醜態をさらけ出すことになりそうで、躊躇するものが有り、未だ踏み切れませんが。皆さん如何でしょうか。

 

(4)その他

 一寸後ろ向きなことばかり書いてしまいました。が、私共何時もこんな暗いことばかり考えて暮らしている訳ではありませんから、御安心下さい。家内も持病を続き除いては至って、元気に楽しく暮らしておりますし、遠方にいる子供や孫たちも良く帰って来てくれますし、また、御近所の皆さんにも可愛がられ、我が家にはお客もひきもきらずお出で下さるし、毎日賑やかな事です。皆さんに色々と甘えさせてもらっております。私もよく出かけますが、なん日も家を明ける訳には参りませんが、比較的に心置きなく勝手なことをしております。ただ余り永く留守をすることは、出来るだけ避けるようにしております。三題噺もこの辺でおしまいに致します。練習とは言いながら、随分長い文を書いてしまいました。keyにも慣れたいし、御許し下さい。

 

 

  発言番号:00004 へのコメント

発言者 :巌 隆吉

題名  :尊厳死協会について

登録日時:96/09/28 20:05

 

 掛橋さんの尊厳死問題拝見、考えさせられる問題ですね。しかし、今直ちに入会する度胸はまだありませんが、この尊厳死のことは、商事の副社長でその後三菱軽金属の会長をやっておられた西田俊吉さんより聞きまして、西田さんはもとより化学の西田正哉さんも確か入会されている筈です。

  さように最近特に入会者が多く、先日亡くなりました私の友達も入会しておりました。入院して僅か2週間後、危篤になった時、始めてその話しを聞きましたが、本人は意識不明とはいえ、私としては複雑な心境になりました。

  もとより医者は、尊厳死を希望する方々にも当然ながら全力を尽くすとは思いますが、周囲の人々は何としてでもあくまで生かして欲しいという希望が強いわけです。

  勿論のこと、尊厳死は、植物人間になった時始めて、酸素なり電気を切るのだと思いますが、まだ、死の問題とか所謂「延命」とは何かがより明確にしておくことも大事なのではないでしょうか。

  尊厳死協会に加入しようがしないかはともかくとして、私も植物人間となってまで、生きたいとは思いません。

  これからの高齢化時代、その植物人間とは、どこまでを指すのかこれも問題ではありますが・・・。