D3 虫


 

  発言番号:015

発言者 :権藤 卓也

題名  :田螺の鳴くころ

登録日時:97/04/19 17:20

 

 春たけなわです。八重桜が重たい花の塊を葉陰にたわわにつけて、アメリカ花水木の赤や白のこれも満艦飾の花盛りと競い合っています。今頃になると、いつも小学唱歌で歌った「朧月夜」を思い出します。私は小さい頃は筑後平野の真ん中で育ったので、歌の中にある「里わの灯かげも森の色も、田中の小道を辿る人も…さながら霞める朧月夜」の言葉通りの風景を今でもそのまま思い出すことができます。まだ、殿様蛙や赤蛙などの合唱の季節には早いので、田んぼの中の道を歩いても静かですが、その中で、田螺がコロコロと鳴いていたのをよく覚えています。

 田螺が鳴く。子供のころはそう教わって無邪気にそう思っていました。童謡にもそのようなのがあったなと思って、少し探してみました。私の朧気な記憶では「ターンキポーンキタンコロリン、田螺がコロコロ鳴いている」というのだったと思っていたのですが、岩波文庫の「日本童謡集」を引っ張りだしてみると、山村暮鳥の「田圃にて」というのがあって、

   たあんき ぽーんき

   たんころりん

   たにしをつっつく鴉どん

   はるのひながのたんぼなか

 

   たあんき ぽーんき

   たんころりん

   わあれもひとも生きもんだ

   あんまりひどくしなさんな

 

   たあんき ぽーんき

   たんころりん

   鴉はきいても知らぬ顔

   はるのひながのたんぼなか

とあって、田螺の鳴く話は出てきませんでした。

 水原秋桜子の新編歳時記では闌春の部に、「田螺鳴く、田螺取」という季語があって、「あたりが静かならばその幽かな声を聞き得ることもあろう」として

   連翹の枝結ひてあり田螺鳴く莵絲子

が例句として引用されています。一方、山本健吉編の最新俳句歳時記では「古来田螺鳴くと言うが、空想である」と一刀のもとに切り捨てています。しかし、例句としては

   田にし鳴く小田にたむぽぽ打ほけぬ  暁台

   村人のいふなる田螺鳴きはじむ    瓜人

を挙げているのは面白い。

 私の覚えている田螺の鳴き声は、秋桜子の言うような幽かな声ではなく、大きくはないけれど明るい気持ちのよい高い声でコロコロコロコロと鳴いていたように思います。何か蛙の一種が鳴いているのだというのを読んだことがあるような気がしますが、どなたかご存じでしたら教えて下さい。

 

 

    発言番号:016015へのコメント)

    氏名    :権藤 卓也

    題名    :田螺の補足

    登録日時:97/04/20 06:10

 

 田螺の鳴き声についてお知らせしましたが、もう一つ大事なことを落としていたので補足します。

 それは、鳴く田螺の数です。田螺は浅い水の中で泥の上を跡をつけながら這っているのですが、そこにもここにも見つかるので、相当に数は多いと思います。この田螺が皆一斉に鳴いたら、それこそ蛙の大合唱よりももっと大変なことになる筈ですが、実際は一枚の田圃にせいぜい2、3匹のまばらな鳴き声しか聞けません。だからこそ、朧月夜の静かな田圃をいっそう趣のあるものとして、俳句の季語にも取り上げられているのでしょう。

 私ももう何十年も田螺の声を聞いていませんが、懐かしい思い出です。

 

 

  発言番号:065

    氏名    :権藤 卓也

    題名    :蚯蚓鳴く

    登録日時:97/06/15 22:56

 

 梅雨の中休みの蒸し暑い夕方、片側が林の繁った小高い斜面になっていて、反対側は野菜の畑が広がっている、そんな農道を歩いていると、低いジーという声が、どこからともなく切れ目もなく長く続いて聞こえることがあります。ミミズが鳴いているのだと聞かされていました。空は厚い雲に覆われて星一つ見えないそんな晩です。一体、どこから声が聞こえてくるのかわかりません。何となくそこいら中から聞こえてくるような気がします。

 近頃は、そんな声をあまり聞くことがなくなってしまったように思います。そして、私達には、こんなミミズの鳴くような道をそんな時期に歩くことはまずないので、私もそういう経験は2、3度位しかありません。もうかれこれ40年も前に、ビクターから「鳴く虫の声」というLPレコードが出ています。まだLPの初期で、ステレオなどは無かった時代のものです。録音は松浦一郎氏で、長年コオロギを愛好し研究してきた優秀な音響技術者だそうで、虫や蛙などの優れた録音が数多くあるようです。解説は昆虫学者の大町文衛博士で、24種類の虫の声が収録されています。この中で、「けら」の解説が次の通りでした。

 「今でもミミズが鳴くといわれているのはこの虫の声で、ミミズは鳴きません。土の中に住んでいて、ジーと哀音を長くつづけます。夏の夜は電灯の処へも飛んでくる、声には似ないぶこつな姿をした虫です。この虫に限って雌も鳴き、かぼそい声で断続的な声を出します。」そこで、改めてその古いLPレコードを再生して聞いてみました。40年前の録音とは思えないほど意外といい音でした。けらの鳴き声はまさにミミズの声で、改めて納得。ついでですが、このレコードには昭和31年9月に録音された石神井での虫の合唱が入っていました。エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、スズムシ、マツムシなどその他賑やかな虫たちのコーラスで、現在の石神井公園ではとても考えられません。

 ミミズから一挙に秋の夜長に飛んでしまいましたが、秋の虫はまたその頃に書き込むことにします。

 ミミズで思い出すのは、子供の頃、ミミズに小便をひっかけるとオチンチンのさきっちょが赤く腫れて痛痒くなりますが、皆さんはそういう経験はありませんか。おばあちゃんに教えられて、ミミズを掘り出して綺麗に洗って元のとおり放してやると、翌日位にはオチンチンの腫れもきれいにおさまって何事もなくなります。今考えて不思議なのは、洗ってやるミミズは、小便をひっかけた当のミミズではなく、ミミズでさえあれば全然別の場所に棲んでいるどんな種類のものでもよいというのが面白いですね。「家庭医学大事典」でみるとこれは亀頭包皮炎という病気で、おとなの場合は別として、子どもの場合は汚れた手でさわるとおこりがちで、清潔にしてやればたいていは2〜3日で治ると書いてありました。

 また、ミミズは煎じて熱さましに使われますね。やはり子どもの頃、おばあちゃんがミミズを煎じて飲ませてくれたことを覚えています。しかし、漢方薬や民間療法に関する手持ちの資料を探してみましたが、何も書いてありませんでした。ところが、驚いたことに、1年ほど前に、割合に懇意な薬局で解熱剤なら副作用が無くてよく効きますよ、と乾燥ミミズを勧められてびっくりしましたが、とにかく購入して帰ったものの、その後結局使わないでまだ薬箱の中で眠っています。

 不思議なことに俳句歳時記では「蚯蚓鳴く」は秋の季語になっています。コオロギやキリギリスなどの秋の虫達の華やかな音楽会とは全くそぐわないように思うのですが。

 楠本憲吉の「俳句歳時記」(講談社)では秋の季に、次のような項目があります。

蚯蚓鳴く(地虫鳴く)

 俳句ではミミズは「ジーッと切れ目なくビビ(女扁に尾という字が二文字重ねて書いてあります)として長く」鳴くものとされている。ミミズではなく、おそらくケラの鳴くのを聞き違えた結果だろうということになっている。

  三味線をひくも淋しや蚯蚓なく    高浜虚子

  蚯蚓鳴く疲れて怒ることもなし    石田波郷

  みみず鳴く引き込こむような地の暗さ 井本農一

  蚯蚓鳴く辺にきて少女賢しや     岩田稚魚

  もの提げて手が抜けさうよ蚯蚓鳴く  八木林之助

  蚯蚓鳴くあたりへこごみあるきする  中村草田男

 

 また、竹内均編の「知らなかった歳時記の謎」(同文書院)では、秋の謎 「ミミズ鳴く」とはどういう意味か。として、

   童子呼べば答えなし只蚯蚓鳴く  正岡子規

を挙げています。

 ところで、私はミミズの鳴き声を秋に聞いたことはなく、必ず梅雨時の蒸し暑い夜だった記憶があります。そこで、ケラが一体何時鳴くのかを調べてみました。

 保育社の「原色日本昆虫図鑑」では

ケラ 「ボー」と低くつづけて鳴く。5−7月産卵。初期幼虫は集まってすみ、9−10月羽化して成虫越冬するものと、幼虫越冬して翌8−9月羽化するものとがある。(鳴く時期の記述なし)とあり、同じ保育社の「標準原色図鑑全集/昆虫」では春と秋にジーツと鳴く。ケラの鳴き声を聞いて、昔の人は「ミミズが鳴く」と思っていた。との記述があります。

 また東京堂出版の「昆虫の事典」では、雄は春・秋にビーと鳴く。と書いてありました。

ケラは秋にも確かに鳴くようですが、鳴き声の記述がこうもまちまちなのはどうしてですかね。

 

 

  発言番号:066

    発言者 :権藤 卓也   

    題名    :俳句の不思議

    登録日時:97/06/15 22:57

 

 ミミズの鳴くのが秋の季題になっているのも不思議でしたが、俳句の世界ではその他にもいろいろと面白いことがあるようです。俳句をろくに作らないで勝手なことばかり言って申し訳ありませんが、少しばかり気になっていたことがありますのでご披露します。

 私の亡くなった母はよく俳句を作っていました。結構怠け者で、句会の前の晩に夜遅くまでかかってようやく宿題を作り上げるという風でしたが、これがまたよく選に入って褒められるそうで鼻高々でした。

 我が家の庭に朴の木が一本あって、5月には枝先に大きな葉が広がるその真ん中に白い蓮を思わせるような花が咲きます。ほとんどすべての枝先に蕾や開いた白い花や、咲き終わった花が見られるのでなかなの壮観です。高い枝の先ですから下からでは見えず、遠く離れた所から見るしかありませんが、時々いい香りが漂ってきます。花は一日か二日位で白い花弁が茶色に縮れてしまい、落ちてくることはなく枝先についたまま枯れてゆきます。同じモクレン科でありながら、ハクモクレンやコブシが白い花弁をそのままハラハラと落として地面を真っ白にしてしまうのとは全く違って、泰山木などと同じ散り方(?)なのです。

 ある時、母が「朴散華」という言葉を使って一句物し、句会に出して特選に選ばれたことがあります。私は朴は絶対に散華することはないのだから、この俳句は真っ赤な嘘だと抗議をしたのですが、母はいいのいいのと笑っていました。「朴散華」は語感としてはなかなか綺麗だし、イメージとしても美しいとは思いますが、いいのでしょうかね? 歳時記を拾ってみていると、このような嘘の句が随分あることが気になります。作者は母のように知っていて嘘をついているのでしょうか。しかし、歳時記などの権威ある文献に載せられると、その嘘が一人歩きすることになります。俳人という人種は自然から離れて独自の世界の中だけで遊んでいるのですかね。以前、野鳥のライブラリーでご紹介した山谷春潮氏の「野鳥歳時記」は、このような歳時記の誤りを控えめではありますが正確に訂正しています。しかし、書店に並んでいる歳時記では相変わらず間違った季語が横行しているのですが。

 季語ではありませんが、俳人の自然観察についても疑問を持つことがあります。

 松尾芭蕉の奥の細道の句で、山形の立石寺で読んだ

   閑(しづかさ)や岩にしみ入る蝉の声

が何蝉であるかというので有名な論争がありました。「季語深耕〔虫〕」(小林清之介著、角川選書)に詳しく紹介してあるので以下引用します。

 <芭蕉の「閑や岩にしみ入る蝉の声」はニイニイゼミだといわれている。昭和のはじめごろ、小宮豊隆はそれをニイニイゼミであるといい、斉藤茂吉はアブラゼミだといい、二人はこの問題で論争した。芭蕉が山形県の立石寺に足を止めたのは、元禄2年(1689)5月27日で、新暦になおすと7月13日になる。そのころ、北国のこのへんではアブラゼミはほとんど発生しておらず、ニ

イニイゼミのひとり舞台なので、茂吉は実地踏査の上、自分の誤りをみとめて、アブラゼミ説を撤回した。しかし当初は、どの論争相手に対してもそうするように、大いに怒ったらしい。

  蝉の声怒る茂吉を敬はむ      石田波卿

は、そのことには関係ないのだろうが、ここに置くと、何やらぴったりしておもしろい。

 芭蕉が立石寺の坊に宿を借りておいて、山上に登ったのはもう夕方に近い。ニイニイゼミは夕方にもよく鳴くので、私もやはりニイニイゼミだったろうという気がする。ついでのことにつけ加えると、ミンミンゼミ、クマゼミは午前中に鳴くことが多く、アブラゼミ、ツクツクホウシは午後に鳴くことが多い。これらに対して、ニイニイゼミは朝から夕方まで鳴き通す終日型なのである。>

 以上が芭蕉の蝉はニイニイゼミであることの立証報告です。誠に科学的で、その通りには違いありませんが、ここには一番大事なことが欠けていることが気になります。それは、蝉の鳴き声そのもののことです。茂吉も、豊隆も、それから著者の小林清之介も、ニイニイゼミの鳴き声を聞いたことがないのではないかとも思えるような論調ではないでしょうか。

 ニイニイゼミの鳴き声はご承知と思いますが、シイーという高い細い声で、鳴きはじめて暫くすると(20秒位かな?)次第に高さ(ピッチ、周波数)が下がってきて、それからまた思いなおしてもとの高い音程に戻って鳴きつづけ、音の高低の変化を繰り返し続けます。機械鋸で材木を切断するときには、最初の内は高い音ですが、切断が進んでゆくと次第に低い音に変わってゆきます。ニイニイゼミの声にはそのような高さの変化があり、これが、「岩にしみ入る」という表現にピッタリではないでしょうか。電気ドリルで孔を開けるときも同じような音の変化がありますね。芭蕉時代には勿論電気ドリルはありませんが、「しみ込んでいく」気分というのはニイニイゼミ以外にはありません。また「しずかさ」は高音域のシーという澄みきった声でなければこんな言葉にふさわしくありません。アブラゼミの声は騒がしく、岩にしみ入るような感じは全くありません。それにしても、芭蕉の、蝉の声に対する感覚の鋭さを、ほとほと感心させる句であると思います。

 高名な俳人達が、肝心の蝉の声をそっちのけにして、何故論争になったのか理解に苦しみます。この人達は芭蕉の句をどのように味わっていたのでしょうか。

 梅雨が明けると間もなくニイニイゼミが鳴きはじめます。私の家の付近ではあまり聞かれませんが、昨年まで通っていた事務所のそばの芝公園には沢山いて、毎年その蝉時雨を楽しみにしていました。騒がしい芝界隈でも、この蝉時雨だけはそれこそ「閑さ」に浸ることができたのです。ここにはアブラゼミが殆ど居なくて、8月の始め頃にはミンミンが鳴きはじめます。

 

 

  発言番号:104

    氏名    :権藤 卓也

    題名    :虫の話

    登録日時:97/08/21 23:14

 

 8月も下旬になり、そろそろ涼しくなってもいい頃なのに相変わらず暑い日が続きます。前々から気になっていた虫の話を順序不同に書き込んでみます。

 

1.チャドクガ

 いよいよ第2回目のチャドクガのシーズンの始まりです。一昨日、いつも見張っている一番毛虫のつきやすい椿の葉に、かなり成長した毛虫の一団を発見しました。慌てて他の椿や山茶花を点検してみましたが、幸いまだ他にはついていないようです。チャドクガは初夏と初秋の二回発生します。今年は初夏の発生がそれほどひどくなかったので、これからの第2回の発生もたいしたことはないだろうとは思いますが、心当たりの方は十分気をつけられたほうがいいと思います。

 

2.セミ

 私が6月15日にUPした「俳句の不思議」(井戸端会議 No.66)の中でもとりあげましたが、芭蕉の奥の細道での山寺の句の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の蝉がニイニイゼミ以外ではあり得ないことは、実際に蝉の声を聞いてみればたちどころに判ることです。ニイニイゼミは梅雨明けと同時になきはじめます。7月の6、7日頃ラヂオを聞いていて、「涼しげな蝉の声」と表現していたのはニイニイゼミに間違いありません。7月の下旬からはアブラゼミの天下になりました。今年は我が家の白木蓮についているアブラゼミが殊の外多く、地面に一杯に孔が明き、脱け殻がいたる所にしがみついています。しかし、今はピークを過ぎて、ミンミンとツクツホウシが精一杯に声を張り上げてうるさいくらいになりました。烏がまたセミを狙って何羽も来て見張っています。セミが飛び立つとそれを追いかけて空中で捕まえる芸当を何度か目撃しました。

 

3.秋の虫

 毎年、8月の中旬から秋の虫、コオロギが鳴きはじめます。まだ暑さが厳しい頃は、オカメコオロギやミツカドコオロギがよく鳴いていて、やがてツヅレサセコオロギやエンマコオロギの世界に変わります。そして秋も深くなるとツヅレサセコオロギだけが台所に隅などで細々と鳴いていたりするのですね。

 コオロギの仲間は、耳が聞こえなくなった私でもまだ聞こえますが、キリギリスの仲間は周波数が高いので全くといっていいほど聞こえません。草原が少なくなったせいもありますが、ツユムシやヤブキリ、キリギリスなどの声が全く聞けなくなりました。榛名の山小屋では虫の声を聞くのが楽しみでしたが、スイッチョ(馬追い)がうるさい位に鳴いている(一緒に連れていった甥が言うのですが)のに、目の前に虫を見ていても”チョ”が微かに聞こえるだけなので本当に絶望しました。テープレコーダーのメーターの針が振り切れる位に鳴いているというのにです。

 暗くなって帰宅する時、駅から家までの間、何箇所かコオロギが鳴いている所があります。不思議の一つは、毎年決まって、同じ所で同じ種類のコオロギの声が聞こえるということです。子供、孫と代々同じ場所を引き継いでゆくのでしょうか。二つ目の不思議は、そんなにコオロギが鳴いているのに、その声に気がついている人が殆どいないということです。あの角と、あの家の門の所で、などと話をしても全く通じないのにはびっくりします。電車のホームの下でも、よくコオロギの声が聞こえます。これも、毎年場所も種類も決まっているような気がします。

 それでも、環境が整備されてきたのか、年々コオロギの声が少なくなって来ているように思われて大変寂しい思いをしています。これは、私の耳のせいだけではないようにおもいます。

 1週間ほど前からアオマツムシが鳴き始めました。まだ数も少なく声も控えめですが、間もなく盛大な大合唱になるでしょう。アオマツムシは木の上で鳴く緑色のコオロギです。なかなか見つかりませんが、10月頃には下の方に下りてくるので姿を見ることがあります。緑色のゴキブリと言ったらいいほどよく似ている細長い菱形をした平べったい虫です。暗くなってくるとリーリーリーと声を張り上げて鳴きはじめ、8時9時頃が最盛期で、そのあとは次第に落ちついてきます。桜、鈴懸などの柔らかな葉の木の上が好きなようで、鈴懸の街路樹が一本一本鳴いているのも面白いものです。東南アジアが原産の外来種で、横浜、横須賀あたりから関東に広がってきています。数年前までは東京でも隅田川の東側ではあまり聞かれませんでした。北の方では熊谷あたりが境界だったと思います。アオマツムシが鳴きはじめると、カネタタキやクサヒバリなどの、同じく木の上で鳴いている、日本古来の声の小さな虫の声は殆ど聞こえません。

 カンタンも鳴きはじめています。新聞などを見ていると大変稀な虫で、よくカンタンを聴く会などが行われていますが、意外にあちらこちらで鳴いています。以前はお茶の水の土手で鳴いていたことがあります。この虫の声は周波数が低いので私には大変聞きやすく大好きな虫です。萩や葛などのマメ科植物に卵を産むので、探してみると案外聞けるかもしれません。

 これから秋の虫の演奏会は本番です。野原がなくなって寂しいですが、アオマツムシだけは都会への適応力が強くどんどん勢力を広げているようですから注意していると結構楽しめるのではないでしょうか。

 

 

  発言番号:112

    氏名    :権藤 卓也

    題名    :虫の話(2)

    登録日時:97/08/28 21:57

 

1.毛虫

 チャドクガの毛虫はあれ以来、2−3日ごとに1−2集団を見つけては退治しています。今年はやはり比較的少ないようには思いますが油断はできません。これからがシーズンです。

 桜の毛虫では毎年モンクロシャチホコに悩まされています。成熟すると4−5cm程になる紫黒色で白い毛がまばらに生えている毛虫ですが、静止時に頭と尾を背面に反らすのでシャチホコ蛾と言われています。比較的高い枝先にかたまって葉を食いつくすので枝が丸坊主になります。その下には2−3mmの黒い糞が沢山落ちて、雨に濡れると地面が赤茶色に染まります。今年は我が家の周辺ではまだ発生を見ませんが、石神井公園の桜がかなり被害にあっていました。この毛虫も本番はこれからです。

 

2.鳴く虫(2)

 コオロギが少し鳴き始めています。やはり数が少ないのが気になります。本来ならば、暑い頃に先ずミツカドコオロギがキッキッキッキッと鳴きはじめ、オカメコオロギがそれに続いてリーリーリーリーと要所要所に陣取って鳴くのですが、石神井公園をぐるりとまわってもオカメがやっと何匹か位です。9月になればエンマコオロギが美しい声を聞かせてくれるものと期待しているのですが。

 以上は草むらで鳴くコオロギですが、木の上で鳴くのは前回ご紹介したアオマツムシです。ところが、前回の時には本当は少し早すぎるなと思っていたのですが、最近本当のアオマツムシが大音量で鳴きはじめました。前回の時のはクサヒバリでした。これは音量はそれほど大きくはなく、アオマツムシが鳴きはじめると消されて聞こえなくなってしまいます。しかし、アオマツムシが10時過ぎにはおとなしくなってしまうのに、クサヒバリの方は一晩中なきしきり、むしろ明け方のほうが賑やかに虫しぐれを聞かせてくれるので、別名をアサスズ(明け方に鳴くスズムシの意味でしょうか)という程です。

 皆さんの周囲では虫の声の様子は如何でしょうか。

 

3.バッタは可哀相

 最近、バッタを全く見かけなくなりました。我々子供の頃は、都会でも至る所に空き地があって草が生えていて、いい遊び場になっていて、草を踏み分けて走っていくと、キチキチバッタやオンブバッタが、そこいら中の草むらから飛び立っていたものです。今はもう空き地といえば全部舗装されて駐車場になってしまいました。草もろくに生えていません。芝生があれば、除草剤や殺虫剤などで管理されているので、ここにも虫の気配はないのです。

 蛍やトンボはそれぞれに池や流れを作ってもらって棲む環境を整備してもらえるのに、バッタは可哀相に何にも面倒を見てもらえないのですね。

 石神井公園でも数年前からトンボ池を作って自然を呼び戻すことを始めています。この池は、例のワニ騒動があった池で、池の周辺にはかなり草むらもあるのですが、バッタが飛び出すようにはなっていないようです。

 バッタでもトノサマバッタなどは大発生すれば飛蝗になって大飢饉の原因となるので、害虫であるときめつければそれまでですが、キチキチバッタ(ショウリョウバッタが本名のようですね。ハタオリバッタともいいます。)やオンブバッタなどはそれほどの害をするとも思えず、本当に淋しいです。

 

 

  発言番号:121

    氏名    :権藤 卓也

    題名    :虫の話(3)

    登録日時:97/09/15 16:35

 

1.毛虫、芋虫

チャドクガ:

 今年はチャドクガが少ない年です。8月の末にいくらかの発生を見たのちはほとんど見かけません。これは私の家の庭だけでなく、例年被害がひどくて秋には丸坊主になってしまうサザンカのある家でも同じです。

 

桜の毛虫:

 モンクロシャチホコの毛虫ですが、これも今年は比較的被害が少ないようです。我が家の例のオオシマザクラでも、一番高い梢に2群が発生しているのが見つかりましたが、高いところなので手も足もでません。しかし幸いに割合に小さな群れで、もうピークも過ぎました。石神井公園のソメイヨシノの桜並木でも思ったほどには発生していなかったようです。

 

ヤマノイモの芋虫:

 あちらこちらの生け垣やフェンスにヤマノイモがからみついて蔓を延ばしています。元気に成長しているヤマノイモでは、もう花が終わってそろそろ実を付けはじめています。これからはムカゴが沢山ついて、これを採ってまわって少し辛めに醤油で煮付けると酒の肴に楽しみです。少しほろ苦いところが旨いですね。

 ところでこのヤマノイモの蔓で葉がみんな食われてしまっているのがあります。よくよく探すと緑色のまるまると太った芋虫が一匹みつかります。長さは7−8cmぐらい、胴の直径が1cm近くあるでしょうか。尻尾の先端に少しオレンジ色で5mmぐらいの先の曲がった尖った突起があるのが特徴です。我が家では毎年1−2匹の芋虫がついているの見つけています。地面にコロコロした緑色の糞が転がるので気がつくのですが。「不思議の国のアリス」で、アリスが大きな芋虫に道を尋ねる場面があって、昔見たディズニーの映画では大きな緑色の芋虫が葉巻の煙の輪をプカリプカリとふかして何か哲学的な返事をしていたような記憶が残っています。ヤマノイモの芋虫はまさに「不思議の国」の芋虫そっくりで、私は毎年大事に育てています。しかしこの芋虫が一体何になるのかは判りませんでした。この付近では2−3年前に巨大な青緑色の蛾であるオオミズアオをみたことがあるので、それかなと思い込んでいましたが、昨日思い立って石神井図書館で幼虫図鑑を調べてみましたら、キイロスズメの幼虫であることがわかりました。キイロスズメといっても、最近住宅地に増えて騒ぎになっている蜂のキイロスズメバチではなくて、雀蛾の一種です。雀蛾には比較的大型の蛾が多く、夜灯火に飛来すると書いてありますが、キイロスズメはそのなかでも最も大きい種類で、翅を拡げると10cmぐらいになるそうで、食草はヤマノイモ科の植物です。我が家ではカラスウリの大きな蔓がヒバの木を取り巻いて毎夜白い花を沢山咲かせていて、ここにはよくスズメガが蜜を吸いに来ているのをみかけますが、そんなに大きなスズメガというのはまだ見たことがありません。しっかり見張っていればいつかは成虫になった芋虫に対面できるかもしれませんね。

 

2.バッタがいました

 前回、バッタが居なくなった話を書きましたが、灯台下暗し、我が家の庭にいることを発見しました。オンブバッタの雌が1匹だけですが、ピョンと草むらに入ってしまいました。何を食べているのやら、手入れをしないで草茫々にしておかないといけなくなりました。

 

3.鳴く虫(3)

 9月も10日を過ぎるとさすがにツクツクホウシの声も聞かれなくなり、代わってコオロギ達の天下になりました。とは言っても、草むらにすだくコオロギの声はやはり数少なく、木々の繁みから降り注ぐアオマツムシの大合唱だけが盛んです。

 

コオロギ:

 前回の話の時は夜になってもまだ暑く、本来8月の中旬頃から鳴きはじめるコオロギの声がもっと盛んであっていい筈なのに、石神井公園の中を歩いてもあまり聞かれないというご報告をしました。9月の今頃は虫の楽隊が賑やかで最盛期の筈なのですが、バッタと同じく、草むらに棲む虫達にとっては住みにくい環境になっているようです。このところ、ほろ酔い加減で店から駅までの道を辿ることが何回かありました。麹町から市ヶ谷駅へ、早稲田の大隈講堂のあたり、後楽園の礫川公園付近など、後で述べる木の上で鳴くアオマツムシ以外では足元からは虫の声は稀にしか聞かれませんでした。大きなビルがあれば必ずその周囲には緑地が設置してありますが、コオロギの声は本当にたまにしか聞くことができません。コオロギの種類はツヅレサセコオロギが殆どです。それから、もっとびっくりしたことは、同行者にコオロギが鳴いているよ、と教えても殆どの人が聞こえていないということでした。地下鉄の駅の改札口ではスズムシが箱のなかで飼われているというのに、自然や環境への関心というのはどうなっているのでしょうかね。

 石神井公園を歩いてみました。前回の時よりはコオロギの種類も数も増えてはいましたが、それでも寂しい秋の夜です。でも、エンマコオロギが美しい声で歌ってくれていたのでいくらか慰められた感じでした。

 

アオマツムシ:

 淋しくなったコオロギ達とは別に、アオマツムシは昔と変わらず元気そのものです。コオロギの一種には違いありませんが、木の上に棲み、飛翔能力も優れていて自由に飛び回れるので着々と勢力を拡げているようです。桜や梅、鈴懸など街路樹や庭木があれば大抵フィリリリリリリリと大きなこの虫の声が聞こえてきます。樫や椎などの常緑樹や人工的によく手入れされた庭ではあまり聞かれません。夕方6時ごろ、暗くなりはじめると鳴きはじめ、8時ごろが最盛期で、本当にもううるさいとしか言いようがない位ですが、10時ごろには大分おさまって静かになってきます。道を歩きながら、鳴いている木、鳴かない木などと聞いてゆくのも楽しみです。

 東南アジア生まれの外来種で、大都会の街路樹などを主要な棲家としていて公害に強いそうですから、セイタカアワダチソウやセイヨウタンポポなどと同じようにもっともっと広がってゆくのでしょうね。

 

 

  発言番号:131121へのコメント)

    氏名    :深澤 龍一

    題名    :虫の話(3)

    登録日時:97/09/23 08:51

 

 名文で綴られた権藤さんの労作「虫の話」を、「野鳥の楽しみ」に続いて毎回興味深く拝見し、色々勉強させて頂いております。その中で目下関心が有るのは 毛虫」(害虫)のお話です。

  昨年は鉢植えの「白詫助」や庭の 薮椿」にチャドクガが沢山付いてすっかり丸坊主にされ、散々な目に会いました。原因を振り返ると、どうやらパソコンに夢中になり過ぎて狭い庭の観察を怠ったからのようでした。そこで今年は合間を見て椿を見つめていますが、余り発生していないのは私の注意が行き届いたのでなくて、偶々発生が少ないのだそうですね。そう言えば毎年びっしり付くお隣の山茶花にも殆どその姿を見掛けません。

  家内が料理に使うからと頼まれて育てている 山椒 の小さい木が2〜3本ありますが、今年は何回か黒くて小さい 桜の毛虫」に似た虫に丸坊主にされた事がありました。直ぐに新芽は出ましたが、あんなに香りの強い山椒の葉を食い尽くすのには驚きました。

  緑色の大きいのは「芋虫」ですか? 「くちなし」の新しい葉っぱを食い尽くすあれですね。これはご指摘の「ヤマノイモの芋虫」と同種のものなのでしょうか? こいつは他の木の葉も大量に食い荒らしますね。こうした虫達は大きくなると皆蛾になるのですか ?

  モッコク」によく付いて今年も大いに困った「葉巻虫」は最後はどうなるのですか? これは汚くて毎年困っていますが 絶滅」させる方法は無いものでしようか ?

  「さつき」の シンクイムシ」にも困りますね。秋頃沢山蕾が付いているなと楽しみにしていると、春になってポロポロと蕾が落ちますものね。それから先日も気が付いたら「さつき」に1〜2センチ程の薄い緑がかつた半透明の虫が、かなりの広範囲に枝先の葉を食い荒らしていましたが、あれは何と言う虫ですか?

  「百日紅」の カイガラムシ」は、「すす病」と共に困ったものですね。勿論最大の原因は薬剤散布を怠っているからだと毎年反省してはいますが・・・何しろ パソコン」と 山歩き」と 囲碁」に忙しいものですから・・・。

  「コオロギ」にあんなに沢山種類がいるとは初めて知りました。「アオマツムシ」も初耳ですが、これは 隆盛」だそうですから何としても見付けないといけませんね。我が家の近くも都心に比べると比較的緑も多くて虫の声が喧しいのですが、我々素人ではこれらを聞き分けるのは大変でしょうね。キット傍に近寄れば彼らは鳴くのを止めるのでしょうし、声のするのは多分 夜」でしようが、権藤さんの お話」で色々興味も湧いてきました。どのようにして勉強したら良いか、これから 模索の旅」が続きそうです。

  ゥェッション・マーク」ばかりで済みません。これを機会に色々自分でも勉強致します。有難うございました。

 

 

    発言番号:134

    氏名    :権藤 卓也   

    題名    :虫の話(4)

    登録日時:97/09/24 19:05

 

1.毛虫・芋虫(2)

 植木の害虫について沢山の?を戴きましたが、私もこの方面はよくは知りません。チャドクガとか、桜の毛虫とか、被害の大きいものだけは手当てをせざるを得ないので、やむを得ず多少の勉強をしている程度です。ツツジやサツキ、イヌツゲなど、葉が食われて被害がひどくなるとやっとお神輿をあげてスミチオンを噴霧して退治しますが、時既に遅く、本来は被害を受ける以前に定期的に防除をしておかなければいけないのですね。作業そのものは4−5年前に電動の噴霧器を買いましたので随分楽になって、30分もあれば20リットル位のスミチオンがわけなく散布出来るのですが。

 クチナシの芋虫はオオスカシバの幼虫で、食草はクチナシだけですから、私のペットのヤマノイモの芋虫とは違います。オオスカシバというのは私も成虫を見たことはないのですが、やはり雀蛾の一種で、比較的小型で翅が透明なので(スカシバの名前の由来)蛾らしくはなく、蜂と間違えられていることが多いそうです。飛翔力が強く、クチナシは殆ど必ず被害に会うようです。私の家のクチナシも食われていますが、そのままにしています。クチナシの芋虫も虫としては大きいほうですが、ヤマノイモのキイロスズメの芋虫は長さが10cm近くもある巨大なもので、同じ雀蛾科に属するので姿形はよく似ています。

 芋虫と毛虫、青虫の区別はすべて俗称で、大型で長毛を生じないものを芋虫といい、だいたい雀蛾科の幼虫が多いようです。青虫はキャベツ畑のモンシロチョウの幼虫のように、体が緑色で長毛を生じない小型のもの、毛虫は体の表面に長毛や毛束を密生するもので主としてドクガ科、ヒトリガ科、カレハガ科、ヤママユガ科などの幼虫を指すとものの本にありました。

 サンショウについている虫はカラスアゲハの幼虫ではないでしょうか。これはサンショウのほかにカラタチにもよくつき、その他キハダなどのミカン科の植物が食草です。黒と白の塊でいかにも鳥の糞そっくりの擬態を持つことでも知られていますし、つつくとオレンジ色の角を出して威嚇?する習性もあります。

 芋虫や毛虫の類はすべて食べる植物の種類が決まっています。蚕は桑の葉しか食べませんし、ギフチョウはカンアオイだけに限られていて、それぞれに厳しい棲み分けをしているのです。アメリカシロヒトリのように雑食性で、いろいろの広い種類の植物を食べる毛虫は少ないのではないでしょうか。

 その他のアブラムシ(アリマキ)や、カイガラムシなどは「庭木の病害虫」などというような本にはいろいろ書いてはありますが、私はあまりよく知りません。ツツジやサツキについている羽が透明な虫というのは軍配虫のことでしょうか。葉の裏側を削り取って絣模様をつくるので葉が白っぽく汚くなりますね。早めに殺虫剤で処理をすると防除できて、美しい葉が楽しめます。

 

2.鳴く虫(4)

 秋もお彼岸を過ぎると鳴く虫の世界も大分様子が変わってきます。暑い夜に草むらで元気に鳴いていたコオロギ達のうち、ミツカドコオロギやオカメコオロギは聞かれなくなり、今はツヅレサセコオロギが主で、エンマコオロギもまだ鳴いているという感じです。同じコオロギ類でも樹上で鳴くアオマツムシやクサヒバリ、カネタタキなどは一頃とは鳴き方が少し変わってはいますが、まだ聞こえています。

 コオロギに限らず、虫達は変温動物で、その活動は外気温に大きく依存しています。即ち、温度が高ければ活発に活動し、明け方の低温ではあまり動けないのです。蝶なども朝のうちは木の陰でじっとしていて、太陽が昇って気温が上昇し体が温まるとようやく飛び始めます。コオロギの鳴き声もそうで、8月中は高い張りのある声で忙しく鳴くのに、9月も終わりになると低い声で途切れ途切れに鳴くようになります。10月には、日中の温かい時間に少しだけ鳴いているのが聞かれます。従って虫の声の録音では、場所と日付、時刻は勿論ですが、その時の気温の記録のない録音は資料としての価値がありません。ツヅレサセコオロギが11月に入って、温かい台所の隅などで微かに鳴いているのもまことに哀れを催すことですね。

 さて、アオマツムシですが、都内の至る所で存分に聞かれます。先週、日比谷公園を夜8時過ぎに歩く機会がありましたが、あの広い公園でアオマツムシは至る所の木の上で鳴いていましたが、草むらのコオロギは2か所でしか聞かれませんでした。公園から出たら、日比谷の交差点の真ん中にある三角形の植え込みでツヅレサセコオロギが一匹健気に鳴いていて何となく感動しました。アオマツムシは上を向いて歩けば、樫や椎などの常緑樹だけのところはムリですが、桜や梅などの植え込みがあれば必ず聞ける筈だと思います。もっともあまり遅く10時、11時頃になると鳴き方も下火になってしまいますが。また木の上にいる緑色の虫ですから姿を見ることもまず不可能です。でも10月に入ると日中に鳴いていたり、低い場所に止まっていたりして、ああこれが例の虫かなどと納得したりします。

 

3.秋の虫ライブラリー

 秋の鳴く虫そのものが激減して、アオマツムシは別としてコオロギ類やキリギリス類も声を聞くことが少なくなってしまいました。このような現象は昭和50年頃を境にして急激に進行しているように思います。鳥も随分と減ってきていて、初夏の高原でも昔のような大合唱を聞くことは難しくなってきているようですが、それでも日本野鳥の会とか日本鳥類保護連盟などのしっかりした団体の活動によってその実態を広報して何とか環境を維持しようとする運動が行われています。しかし鳴く虫の世界では、私は寡聞にして、そのような活動が行われているという話を聞いたことがありません。スズムシを育てる、またはカンタンを聞く話は時々耳にはしますが、鳴く虫の世界を守り維持する話とは非常に程遠いように思います。それだけ、鳴く虫が居なくなったこととともに関心も薄れてしまったのでしょうか。

 図書館や書店の店頭で見るかぎり、秋の虫のライブラリーはほとんど見当たりません。また、虫の鳴き声のCDやテープも私は見つけられませんでした。効果音やバックグラウンド用のものはいくつかありますが、鳥の声のCDなどに相当するような学問的?なものはなく、僅かに「野鳥大全集−4−」〔自然のうた2−樹林・草原・原野−〕の中に、キリギリス、スズムシ、マツムシ、ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギなど11種の虫の声が収録されているのを見つけただけでした。

 過去、LPレコードの時代には虫の声を収録したシリーズがいくつかビクターやコロンビアから出されており、その一部は私も所蔵してはいますが、CDになってからはどうでしょうか。虫もいなければ関心もない世の中では無理なことかも?

 今日は金木犀が満開になって、あたり一面芳香が漂っています。秋ですね!今年は辛夷の実が沢山ついて、赤い種子を覗かせています。これをヒヨドリが懸命になってつつき出しては呑み込んでいる様子が面白くて、飽きずに眺めているところです。今はまだ餌の多い季節ですから野鳥も近寄りません。またそのうちに野鳥の話を再開しましょう。

 

 

  発言番号:136

    氏名  :権藤 卓也

    題名    :虫の話(5)

    登録日時:97/09/28 09:10

 

 秋たけなわですが、アオマツムシは相変わらず元気に大きな声を張り上げいます。夕方5時半頃から気の早いのが1匹2匹と鳴きはじめ、6時ごろには大合唱となって響きわたります。それに比べて他の虫の声はあまり聞かれないのも淋しいものです。

 

1.蟲は

 才女清少納言は虫にも興味があって、枕草子の第43段では次のように書いています。(岩波文庫)

 蟲は すずむし。ひぐらし。てふ。松蟲。きりぎりす。はたおり。われから。ひをむし。蛍。

 みのむし、いとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似てこれもおそろしき心あらんとて、親のあやしききぬひき着せて、「いま秋風吹かむをりぞ來んとする。まてよ」といひおきて、にげていにけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、「ちちよ、ちちよ」とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり。

 ぬかづき蟲、またあはれなり。さる心地に道心おこしてつきありくらんよ。思いかけず、くらき所などに、ほとめきありきたるこそおかしけれ。

 蠅こそにくき物のうちにいれつべく、愛敬なき物はあれ。人々しう、かたきなどにすべきもののおほきさにはあらねど、秋など、ただよろづの物にゐ、顔などに、ぬれ足してゐるなどよ。人の名につきたる、いとうとまし。

 夏蟲、いとをかしうらうたげなり。火ちかうとりよせて物語などみるに、草子の上などにとびありく、いとをかし。蟻は、いとにくけれど、かろびいみじうて、水の上などを、ただあゆみにあゆみありくこそをかしけれ。

 あまりよく知らない虫の名前が並んでいるので、広辞苑や広辞林で調べてみました。

 はたおり:はたおり虫。キリギリスの古名。

 われから:(割殻、乾くに従いその体が割れるからい  う)海産の甲殻類ワレカラ科の節足動物の総称。体  長1−4cmで細長く、胸部にかぎがあって海藻な  どに付着して生活する。古今集の「海女の刈る藻に  棲む虫のわれからと音(ね)をこそ泣かめ世をば恨  みじ」の歌で「我れから」とかけて使われているこ  とによって名高い。

 ひおむし:朝生まれて夕方死ぬ虫。カゲロウの類。

 ぬかずきむし:叩頭虫。コメツキ虫の古称。

 なつむし:夏の虫。灯蛾など、夏の夜灯火に慕いよる  虫。蛍。蚊。蝉。

 

 これでもよくは判りません。われからは海の中で海草についている虫ですから彼女が本当に見たことがあるのかどうか。古今和歌集が完成したのが914年頃、枕草子が書かれたのが1017年頃といいますから、あの有名な歌は当然知っていたのですね。夏蟲は多分灯取蛾やその他の小さな甲虫などでしょうか。

 難しいのは鳴く虫の名前で、昔はマツムシとスズムシ、キリギリスとコオロギとはそれぞれ今とは反対に呼ばれていたそうです。チンチロリンと鳴くのは今はマツムシですが、昔はスズムシと言われていました。今のスズムシのリーンリーンという鳴き声が松風の音を思わせるのかマツムシであったようです。キリギリスとコオロギもいつ頃から名前が逆になったのでしょうか。枕草子の時代には当然古い名前で呼ばれていたのでしょうから、その積もりで読まなければなりません。はたおりは現在、ショウリョウバッタ(キチキチバッタ)のことを言いますが、ここでは(現在の名前での)キリギリスのことらしいですね。従って、最初の一節を今の名前に翻訳すると、虫は マツムシ、ヒグラシ、蝶、スズムシ、コオロギ、キリギリス、ワレカラ、カゲロウ、蛍。ということになるのでしょうか。

 

2.蓑虫

 蓑虫は秋風が吹いてくると「チチヨチチヨ」とはかなげに鳴いて可哀相というのは清少納言ですが、芭蕉も

   蓑虫の音を聞きに来よ草の庵

と詠んでおり、そのほかにも蓑虫の鳴く音を聞いている俳人は多いようです。

 私も、もう20年も前になりますが、裏庭のくるみや柿の木にぶらさがっている蓑虫のあたりでチンチンチンと微かな鳴き声を聞いた記憶があります。これは勿論蓑虫が鳴いているわけではなくて、同じ木の上にいるカネタタキの声なのですが、なにしろ黒い小さな西瓜の種みたいな虫ですから、声の主は絶対に見つかりません。カネタタキも暑い季節には夜しか鳴きませんが、秋風が涼しくなってくると昼間にも鳴くようになり、棲む場所が蓑虫と同じですから、いろいろと誤解のもとになったのでしょうが、「蓑虫がチチヨチチヨと鳴く」とそのまま受け取ったほうが夢があっていいのではないでしょうか。

 この話を書くにあたって、そういえば最近蓑虫を見たことがないことに気がつきました。改めて庭中を廻ってみましたが、蓑虫は一つも見当たりません。あわててすぐ近くの石神井公園へ出かけて、三宝寺池の周辺や繁みを探してみましたが全然駄目でした。さればと今度は自転車を引っ張りだして、大泉の牧野植物庭園を偵察に行ってきました。昨日はたまたま白花曼珠沙華が牧野庭園で満開になっているという新聞記事がありましたが、その故かどうか、入園者はいつもよりかなり多い感じでした。しかし残念なことにここでも蓑虫を見ることはできませんでした。庭園の事務所に聞いてみましたが、最近見ませんねという返事が返ってきました。

 4、5年前、私が芝公園のダイヤリサーチの事務所に居たころ、会社の若い女性たちが蓑虫を見たことがないというので、三田のNEC本社に行って、ビルの周囲に沢山植え込んであるヤマモモからぶらさがっている蓑虫を見つけて、数匹を見せてあげたことがありました。今にして思えばこれが蓑虫と付き合った最後であったことになります。

 蓑虫の生活史はあまりよくは知りませんが、雄はミノガになって飛び回るのに、雌は蛾の形になることはなく、蓑の中に入ったまま雄の訪問を待ち、卵も蓑の中に産んでそのまま一生を終えるのだそうです。すると、蓑虫は棲息範囲を拡大する手段を殆ど持たない、即ち孵化した子虫が移動する範囲だけしか拡がれないということになりますね。現在、練馬区の石神井・大泉地区の蓑虫は絶滅してしまったのでしょうか。

 

3.カネタタキ

 蓑虫の声の主はカネタタキです。コオロギの種類ですが、柿などの庭木や生け垣の上に棲み、体長10mm位の黒い西瓜の種みたいな虫で、雄は鳴くための小さな翅がありますが、雌は翅を持たないそうです。小さくチンチンチンチンと鳴き、以前は植え込みがあれば何処ででも聞くことができるごく普通の虫でした。20年程前中央区の新川に事務所があったころ、茅場町の裏通りの植え込みでもよく鳴いていました。その頃はまだアオマツムシは東京の東側ではそれほど多くなく、カネタタキの小さな声もよく聞かれましたが、今はアオマツムシが鳴きはじめるとその声に消されて全く分からなくなりました。

 カネタタキは秋の初めには夜に鳴きますが、涼しくなってくると昼間に鳴くようになり、10月もおわりのそろそろ寒さを感じるころには家の中に入ってきて、チンチンチンと鳴いています。よく見ると天井などを黒い小さな西瓜の種が歩いているのが見つかります。少し強い風が吹いた朝など、木の下に止めておいた車の屋根に、落葉と一緒に黒い虫が歩いているのを見つけることもあります。

 今年はカネタタキはどうなっているのでしょうか。アオマツムシの大合唱のおかげでカネタタキの鳴き声はまだ確認できていませんが、草むらではなく木の上に棲んでいるだけに、何とか無事に声が聞ければよいがと思っています。

 

 

  発言番号:658

  発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸・チャドクガ注意報

    登録日時:99/05/30 18:37

 

 万緑の季節です。ドクダミの白い十字の花も満開になりました。

 伸びすぎた庭木の枝先の剪定作業を少しはじめてみたら、チャドクガが発生しているのに気がつきました。探してみると居るは居るは、もう10グループ程もみつかりました。昨年は殆ど発生しなかったのに、今年はどうも当たり年になりそうな気配です。もう大分大きくなっていて、群れによっては、枝ごと切り取ろうとすると、もう糸を吐いてぶら下がるほどに成長しているものもあります。

 素手で、気軽に駆除作業をしていたので、注意はしていたのですが、やはり手首から手の甲がやられていました。

 チャドクガの取扱いについては、すでに詳細のお知らせを登録してありますのでそちらをご覧戴きたい(*)のですが、とりあえず、注意しなければならないことを列記します。

・チャドクガの付く木は、ツバキ、サザンカが主で、発 生が激しい時には、茶の木、ヒメシャラもやられます。 酷いときにはサザンカなど丸坊主になることすらあり ます。

・チャドクガに刺されるのは、その刺毛が折れて付着す ることによって起こるので、首すじや手先など、肌の 露出を避けること。風下を避けること。付いたら、絶 対にこすったりしないで(肌に刺さり込むので)、そ っとセッケンで洗い流すことです。赤い点々が出来て 痒くなったら、ステロイド系のかゆみ止め軟膏を使用 します。

・チャドクガには殺虫剤はよく効きます。場所にもより ますが、簡単なのはキンチョールなどの殺虫スプレー を吹いただけで退治できます。スミチオンの1000 倍液を散布してもいいのですが、私は鋏で虫の群れの ついた枝先を切り取ってビニール袋にいれ、殺虫スプ レーを吹き込んでいます。2mほどの長い枝切り鋏を 使うと、随分高い所の群れも処理できます。

  死んだ虫でも刺毛の毒性は残っているので、取扱い には注意が必要で、脱皮したあとの脱け殻などでも触 るとやられます。

・幸い、チャドクガが付くのは、1m位から上2−3m 位までの高さのところが多く、しかも枝先の比較的目 につきやすい場所です。逆に、不用意に庭木の間にも ぐり込むと、気がつかなくて触ってしまうかもしれま せん。よく見ている積もりでも、結構見落としがある ので油断は出来ませんが。

  チャドクガの発生は初夏と秋口の2回です。初夏に 出る時はまだおとなしいのですが、秋口のは葉の食べ 方も強烈です。今年はどうも大量発生の当たり年のよ うな気がします。9月になったらまた注意しておかな ければなりません。

 (*)5(井戸端会議室) #051 (97/05/27) 園芸の楽しみ? (チャドクガ)

・現在井戸端会議室からは削除されて、データライブラ リの2番ライブラリ(会議室より転記)の3番「園芸 の楽しみ」の中に収録されています。また、8番ライ ブラリ(練習室)の13番「虫の話(改訂)」の末尾 にも再掲しました。

 

 

  発言番号:659

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :チャドクガ

    登録日時:99/05/30 18:39

 

 2年前のチャドクガの記事を探すのは大変だと思いますので、昔の記事をそのまま再掲しました。ご参考までに。

 

 

  発言番号:051

  発言者  :権藤 卓也

  題名    :園芸の楽しみ?(チャドクガ)

  登録日時:97/05/27 13:31

 

 5月22日、吉祥寺の谷崎靖さんのお宅に、DDDのメンバーが何人か押しかけましたが、その時谷崎夫人が庭仕事をしていてチャドクガに刺されたとのことで、二の腕に点々と赤く発疹が出ていました。私が帰宅してみたら、うちの家内もやはり庭仕事をしていてチャドクガにやられていました。庭を点検した結果、山茶花についていた毛虫を3群発見して処分しました。いよいよチャドクガのシーズンです。我が家では毎年これからと、初秋の2回、チャドクガを退治しなければなりません。

 もう10年以上前のことですが、チャドクガが大発生した年がありました。そのころは私もチャドクガ対策に不馴れだったこともあって、山茶花や椿についた沢山の毛虫を退治していたのですが、夕方になったら身体中が痒くなり、一番ひどいところはなんとパンツの中で、一番大事な柔らかい所が真っ赤に腫れて熱を持つ始末でした。皮膚科に飛んでいって手当てをしてもらいましたが、それでも数日はひどい状態で、それこそ心頭を滅却してもまだ痒い日々が続きました。半袖の丸首シャツで半ズボンという、今なら考えられない無防備状態で、毛虫の毒毛が、首筋から入って背中、腹と落ちてゆき、パンツの底に大量に溜まったためでした。それに懲りて、今では私なりにやり方を工夫して、被害を殆ど受けずに虫退治ができるようになりました。ご参考までにいろいろと判ったことをご披露します。

〔発生の時期〕年2回で、今頃から7月上旬までと、8月終から9月一杯位でしょうか。年によって大発生することもあり、また今年は少ないなという年もあります。

〔どんな木につくか〕ツバキ科の植物であれば何でも。椿、山茶花が一番多く、茶の木にも勿論つきます。ナツツバキ(しゃらの木)やヒメシャラにも案外ついていることが多く、改めてこの植物がツバキ科であることを認識しました。ただし同じツバキ科でも、モッコクやサカキには、ついているのをまだ見たことがありません。

〔どんな所につくか〕不思議なことに発見しやすいところにつきます。高さはほぼ目の高さを中心に、下は50cm位の高さから高いところで2〜3m位まで。幼い毛虫はほとんど枝先の見やすい場所にある葉を食べています。大きくなると枝の元のところに群がったりすることもありますが、餌場を変えるための移動中かもしれません。ですから、山茶花や椿の茂みの中にガサガサ分け入ったりすると、毛虫は枝先についていますから、接触する機会は極めて大きいのです。

 またつきやすい木とそうでない木とが、極めてはっきりしています。つきやすい木は毎年必ずつきます。つきにくい木は大発生の年にはつきますが、そうでない年はそれほどでもありません。それで、つきやすい木をいつも見張っていて、ここで毛虫がみつかれば、さあいよいよ、ということになります。つき易さの条件はよく判りません。風通し、日当たり、その他いろいろ見比べても、虫(といっても親の蛾ですが)がどういう基準で選ぶのかは判りません。

〔つき方〕数十匹の毛虫が一列横隊に並び、葉の縁に頭を揃えて一斉に食べます。幼い毛虫は葉の裏側だけをたべますが、大きくなると葉の表まで全部食べるので、葉が無くなってしまうためにその時期になって初めて発見することが多いようです。ですから、虫を見つけるのには葉を下から見上げるようにして探さないといけません。枝先の葉を食べ尽くすと、枝の元の方へ戻って別の枝先へ移動します。大きく熟成した毛虫は群れでなくバラバラに分散してモリモリと葉を食べますが、この頃は揺すったりして振動を与えると、糸を引いて落ちていったりぶら下がったりします。もうまもなく幹を降りて蛹になるのでしょう。秋に発生する毛虫は殊に食欲旺盛で、この時期では山茶花など丸坊主にしてしまい(こうなるまで気づかずにいることもあります)、木が枯れてしまうのではないかと心配になりますが、よくしたもので、翌年になると若葉が伸びて何事もなかったように回復します。

〔毒毛〕毛虫は刺すわけではなく、毛虫に生えている毒毛(毒針毛)が飛び散って、これが皮膚に接触するとかぶれて赤い小さな発疹が多数でき、ひどい痒みを起こします。痒いのでこすると、毒毛を皮膚にすり込む結果となり症状を更に悪くします。毛虫に触らなくとも、風下にいるとやられますので、毒毛は絶えず千切れて飛んでいるのでしょう。また、毛虫が死んでも毒毛の効力は変わらないので、毛虫が脱皮した抜け殻が枝や葉についていれば、これに触ってもやられます。冬、もう毛虫なんかいないのに、剪定作業などしているとやられることがあります。

 毒毛にやられたら、絶対にこすらないこと。石鹸と流水、シャワーなどでこすらないで洗い流すことが大切です。

〔服装〕肌を露出することは禁物です。袖の長い、襟首が詰まったシャツや上っ張りを着用すること、手袋は軍手ではなくビニールを使うことです。帽子、手拭いの襟巻きなども有効です。

 終わったあと、はたいたりブラシをかけたりすると、毒毛を散らしますので、洗濯機へ放り込むのが最上です。

〔駆除法〕殺虫剤はよく効きます。スミチオンの1000倍液を噴霧すれば面白いように落ちます。小規模であれば、殺虫スプレーでも処理できます。しかし、上述したように、死骸でも毒毛がありますから要注意です。それで、私は殺虫剤を使わずに、枝先を切り取って、燃えるゴミに出しています。

 柄の長い枝切り鋏があります。私が使っているのは柄の長さが2mで、アルミ製なので大変軽く、片手だけで持って作業できます。鋏の所に切った枝が落ちないように挟んでおく装置がついています。これで、遠くから虫のついている枝先を切り取って、直接ビニールの袋に入れ、ある程度の数がまとまったら袋の口を縛ってゴミに出します。生きたまま処置していたら袋の口から這いだしたことがあって、それにこりて袋を閉じる前にスプレー殺虫剤を噴霧することにしました。

 結構見落としが多く、毎日駆除していても尽きることがありません。また、毛虫の大きさも全部が同じというわけではなく、卵から孵化する時期にも随分差があるようで、一度全部取り尽くしたと安心していても、また次が出てくるので気が抜けません。

 雀などでも青虫をくわえて巣に運んでいるのに、チャドクガの毛虫は鳥の餌にはならないのでしょうか。

〔かぶれた時の処置〕上述したように痒いからといってこすることは禁物で、石鹸で洗い流すことが第一です。痒みは抗ヒスタミ剤を飲んでもあまり効果がなく、副腎皮質ホルモンを含む軟膏を塗るしか無いとおもいます。痒い痒いと思わずに、出来るだけ気を紛らわせることでしょうか。収まるまでに2−3日はかかるでしょう。また、毒毛のついている可能性のあるものに触らないことも大切です。

 私は親の蛾や、卵をまだ見たことがありません。注意はしている積もりですが。以下、ご参考までに手元の参考文献を引用しておきます。黄蛾というのはよく判りませんが毒蛾のことでしょうか。毒蛾についても私は経験がありませんが、茶毒蛾と共通点が多いので載せておきました。

【チャドクガ  茶毒蛾】

 鱗翅目ドクガ科の昆虫。翅の開帳は2〜3cm。触角は雌雄とも羽毛状。翅は橙黄色、前翅外縁の上方に1〜2個の黒紋があり、基部から約1/3と2/3あたりに淡色の細い帯がある。成虫は7月と10月の2回発生し、よく灯火に飛来する。第1化の雄は、翅の周辺部や頭部以外の部分が黒褐色のことが多く、また雌は雄より大きく淡色である。本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する。幼虫はチャの害虫として有名で、ツバキ、サザンカなど他のツバキ科の葉も食べる。卵で越冬し、4月に孵化した幼虫は、葉の裏に群生し、裏面から葉肉だけを食べ、老熟すると葉縁から食べる。蛹化するときは根際などに降りる。繭は薄い褐色で、幼虫の体に生えていた毒針毛の混ざった体毛で覆う。この毒針毛は成虫が羽化するときも腹部の鱗毛の間に混ざっているため、人の皮膚に刺さると激しいかゆみををもに発疹が起こる。(平凡社大百科事典)

【ドクガ 毒蛾】

 鱗翅目ドクガ科の昆虫。翅の開帳は雄3cm内外、雌4cm内外。橙黄色で、前翅には2本の淡色線があり、その間は多少黒みを帯びる。外線部に1〜2個の黒紋を持つことが多い。触角は櫛歯状だが、雌では櫛歯が短い。北海道から九州、対馬、朝鮮半島、シベリア南東部、中国に分布する。成虫は夏に出現し、よく灯火に飛来する。雌が壁や電灯の笠などにぶつかって、尾端の鱗毛が飛び散ると、そこに付着していた幼虫時の毒針毛がいっしょに散り、皮膚に刺さると、かゆみや炎症が起こる。このかゆみは、抗ヒスタミン薬やステロイド剤を含んだ軟膏によっておさえることはできるが、皮膚炎は1週間くらい続くことがある。幼虫は極めて雑食性で、サクラ、リンゴ、バラ、キイチゴ、クリ、カキなど多数の広葉樹や灌木の葉を食べる。年1回発生する。若齢幼虫で群がって越冬し、春に新芽を食べ始める。若齢のうちは群生し、頭部をそろえて葉を食べるが、のちに分散する。6月下旬ころに葉間に体毛をまぜた薄い繭をつくって蛹化する。老熟幼虫は体長4cmくらいの黒色の毛虫で、胸部背面や腹部側面には橙色斑がある。幼虫時に生えた無数の毒針毛は、繭に付けられ、雌が羽化すると体、ことに尾毛に付着する。卵はかためて産みつけられ、母ガの黄色の尾毛に覆われるため、ここにも多数の毒針毛が付いている。ときに大発生をして人畜に大きな害を与えることがある。ドクガ科にはほかにマイマイガ、チャドクガ、モンシロドクガなどが知られている。( 平凡社大百科事典)

【黄蛾皮膚炎】

〔どんな病気か〕黄蛾という毒蛾の雌成虫の毒針毛が皮膚に刺さっておこる皮膚炎で、7−8月に多発します。毒蛾が触れた部位に、かゆい小さな丘疹が無数に散発します。

 黄蛾のほか、茶の木や椿類で成育するチャドクガ、桜や桑で成育するモンシロドクガなども皮膚炎をおこします。また、これらの幼虫が原因になることもあります。

〔治療〕毒蛾が触れた部位をすりこまないようにして、流水で毒針毛を洗い流したあと、抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤含有の軟膏を塗布します。(小学館、家庭医学大事典)

【ツバキ・サザンカ】

 7月頃、チャドクガの幼虫が群がって葉を食っているのをよく身かけます。この幼虫は若いときには群がる習性があり、一枚の葉に何十匹ものケムシが列をつくって、一斉に食っています。〔防ぎ方〕5−6月にかけスミチオン乳剤(1000倍)などを散布します。(庭木の病害虫、保育社カラーブックス)

 

 

  発言番号:664659へのコメント)

    発言者  :深澤 龍一

    題名    :チャドクガ

    登録日時:99/06/04 18:42

 

  権藤さんには日頃か「園芸」とか「野鳥」とか、何時も楽しく有益なメッセージを頂いて誠に有難うございます。

  特に最近お届け下さいました「チャドクガ」のメッセージは、私の団の「有楽パソコン・サークル」の連中にも参考になるだろうと早速流しました所、皆さんから大変喜ばれました。我々のサークルは現在私を含めて9名おりますが、その内の4名の方から以下のように予想以上の反響がございましたので、権藤さんへの感謝を込めて下記に皆さんからの「メール」をご披露申し上げ、一同代わりまして厚く御礼を申し上げます。

                 

Subject:警戒警報!

Date:Mon, 31 May 1999 17:54:52 +0900

From:深澤龍一

To:同報通信・有楽PC

有楽の皆様、

 

  勉強会を2回続けて欠席して、皆様にはご無沙汰しています。「EXCEL」の自習は一向に手が付きませんが、来月は必ず出席してそれまでに遅れを取り戻す所存ではおります。

  さて、昨日私の所属する「ダイヤ・ネットワーク」に、今年は「チャドクガ」の当り年らしいと以下のようなメッセーしが流れておりましたので、園芸に興味をお持ちの方にお届致します。

              5/31          深澤龍一

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Subject: Re: 警戒警報!

Date:Mon, 31 May 1999 20:46:03 +0900  

From:"M.Niwa"

To:"深澤龍一"

         

 チャドクガに関する詳しい情報ありがとうございました。私もあれは大嫌いで家に山茶花や椿があったときは目の敵にして退治しましたが、家を立て替える時に全部木を変えてしまいました。しかし隣の家には椿と山茶花があるので見張っています。しかしわが家には「ひめしゃら」があり、まさかあれにつくとは知りませんでした。早速、よく見張ることにします。情報ありがとうございました。

  退治の秘訣はなんといってもまだ葉一枚にまとまっているうちです。放っておくと一枚の葉のが数枚に広がります。そうなると枝や幹を移動中のやつもいて大変です。

  ではまた。 丹羽元和

 

Subject:FW: 警戒警報!

Date:Tue, 1 Jun 1999 15:51:40 +0900

 

深澤龍一様

 いつもお世話になり有難うございます。

 チャドクガの情報を有難うございます。

 我が家にも、山茶花、椿がありますが、チャドクガの事は良く知りませんでした。

 そろそろ、枝を切ろうと思っていましたが、明日、早速、薬剤散布をし、数日置いて、枝打ちしたいと思います。良く知らないで、枝打ちすると、悲惨な結果になるところでした。

 それにしても、10年以上も前から、良く知らずにきましたが、幸にもチャドクガの発生に気がつかず、被害の覚えもありません。

 今、ちょっと見てみたのですが、それらしいものは見当たりません。チャドクガは見付けにくいのでしょうか?

 いずれにしても注意して作業したいと思います。

 貴重な情報有難うございました。

 ではこれで失礼いたします。

  *******************************

  * * * *  西 治  * * * *

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Subject:ちゃどくが

Date:Tue, 01 Jun 1999 21:17:31 +0900

From:SATORU AOYAGI

      

  今晩は青柳です。

  早速ですが、昨日の警戒警報ですが、インターネットにて幼虫を見つけました。(メールに「画像」挿入)

  成虫は何か資料が有りますでしょうか?

  今度の土日の何れかに消毒をしたく、事前に時間等をお知らせいたしますので宜しくお願い致します。

  スミチオン500倍溶液で対処したく思います。

  情報を下さり、有り難うございました。

  以上です。

 

Subject:Re: FW: 警戒警報!

Date:Wed, 02 Jun 1999 22:47:43 +0900    

From:"M.Niwa"

      

 茶毒蛾は椿などの木が少ない場合それほど見つけにくいものではありません。

  葉の一部が黄色く変色している時は必ずどこかに居ると思って間違いありません。卵は白っぽい直径が35mmほどのもので葉の裏側に付いていますが、卵の段階で見つけるのはなかな難しい。やはり孵ってから葉が変色してはじめて分かるのが普通です。そこに居ない時は引越してますので近くを探しますが結構遠いところまで移動しています。毎日見張っていなくても一週間に一二度チェックすれば良いと思います。週一度しかチェックしない時は見落とすと一週間で大分成長します。週間を年と読み変えると癌検診を思い出しますね。したがって黄色く変色した葉は切り取っておく必要があります。なお成虫は体長1cm位の黄色の蛾です。特徴は羽の先にそれぞれ2個の黒い点があることです。これを見つけたら注意して退治して下さい。大発生の時は家の中やバスの中に迷い込んで来ることがあります。黒い点が二つある黄色い蛾には注意!!

 

Subject:警戒警報有難う御座いました

Date:Wed, 2 Jun 1999 18:41:31 +0900

From:井手口 敏昭

   

  先週は所用のためPCを触りませんでしたが,1週間ぶりにメールを開いたところ警戒警報の知らせ,早速庭の椿を見たら蛾の幼虫を発見,ビニールのジャンバーを着て、枝を切り駆除する事が出来ました。放置してたら害虫が大発生する所でしたが,早めの処理で助かりました。序に植木屋さんに電話して早めの手入れをお願いしました。警報有難う御座いました。

  朝顔のたねを植えたところ,順調に発芽しています。余分がありますので,育てる方がいらっしゃいましたら連絡下さい。適度の大きさに育ったらお届けします。

  最近はゴルフの調子が,余り練習もしないのに良く,先月は伊豆の所属クラブの月例杯に参加した所,ハンデにも恵まれ,優勝する事が出来ました。

  阪神タイガースも予想外に好調、衛星放送を見るのに忙しい夜が続き寝不足になりそうです。      井手口

  「おまけ」まで付いて「朝顔の苗」を配布してくれるそうです。          

 

 

    発言番号:666664へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也   

    題名    :チャドクガ

    登録日時:99/06/06 10:06

 

 チャドクガについて沢山の方々のコメントを拝見して、皆さんそれぞれのやり方で対処されているのを、興味深く思いました。それぞれのお宅の庭の環境も違いますし、一律にこの方法が良いとも言えませんので、工夫してみるしかないのでしょう。

 今年は確かに、チャドクガの当たり年らしく思われます。見落としもあるでしょうし、また幼虫の成長段階での成長速度の違いの問題もあるでしょうが、2−3日経つとまた別の新しいグループが見つかります。1週間に1度では時期を失する心配があります。また、ある程度成長した幼虫では、葉の色が変わる前に食べ尽くしてしまうので、葉が黄色く変色しているのは卵から孵った初期だけで、葉の裏に丸くかたまっている時期に限るように思われます。虫がついているのを発見する手だては、葉が特徴的に食われていること、葉の上に糞が落ちていればその上方には群れがいること、見上げていて葉が何となく厚ぼったくてふんわりとした感じがること(葉の裏にびっしりと毛虫がかたまってついている)などでしょうか。虫が終齡期に近づくと分散し易く、また枝や幹の周りにかたまっていることが多くなります。以上はいずれも葉を食われて被害を受けてからの段階なので、もっと早く発見できればそれにこしたことはありません。終齡期に近づいた時には、僅かな刺激(揺さぶったり、枝や葉を切り取ろうとして鋏を当てるなど)で、バラバラと糸を引いて落ちてゆきます。こうなると後は殺虫剤で処理するしかありませんが、落ちた場所によっては掃き集めて処理しないといけません。また、脱皮した脱け殻もかたまってついていますが、これも切り取って処置しておかないと、毒針毛がついているので危険です。

 今年は何故か、かなり高い所にまで虫がついているように思えます。長い高枝切りでは届かず、脚立を持ち出してそれに登ったり、また近くの物置や塀の上に上がったりしないといけないことが時々あります。そうすると、我が家の庭の椎の木で子育てしている鴉夫婦の警戒心を煽ることになって、近くの枝からカァーカァーと威嚇されます。早々に退散しますが、困ったものです。

 成虫の蛾はまだ見たことはありませんが、挿絵で見ると成るほど前翅の先端に2個の小さい斑点がついています。また、2本の広い白い横縞の帯があるのも特徴になるのでしょうか。今出ている毛虫がサナギになって、羽化して飛びはじめるのは何時頃ですかね。これから注意して見ていましょう。ただ、成虫の蛾もしっかり毒針毛に覆われている筈ですから気を付けないとね。

 

 

  発言番号:678

    発言者  :松本 喜一

    題名    :虫にまつわる話

    登録日時:99/06/27 22:47

 

 最近東京新聞の「家庭のくらし」をなにげなく眺めていたら、虫についての面白い記事をみましたので、その一部を紹介いたしましょう。

 

 チョウやトンボ取り、ホタル狩りは、昭和30年頃までは、日本中どこにいてもできた遊びです。今や都会では、これらを見ることさえ難しくなり、生育場所も限られつつあります。これ以上は減ってほしくないものです。

 今回読者リポーターに「好きな虫」と「嫌いな虫」を尋ねてみました。その結果は次の通りでした。

  リポーターが選んだ       リポーターが選んだ

 好きな虫                 嫌いな虫

   1.モンシロチョウ      1.ゴキブリ

   2.トンボ              2.ハエ

   3.ホタル              3.カ

   4.テントウムシ        4.ケムシ

   5.カブトヌシ          5.ガ

 

 上位3位までのまでの昆虫をそれぞれ紹介しましょう。

 

好きな虫

1.モンシロチョウ(紋白蝶)

 桜の開花より一足早く、南から北へと姿を現すモンシロチョウ。春景色にひときわ趣きを添えるその姿は私達の心を和ませてくれるものです。

 関東地方では春先から10月頃まで発生を繰り返します。晩秋になると成虫は見られなくなり、越冬は普通、さなぎの状態でおこなはれます。

 畑などの上をひらひら飛び交っているのは、花の蜜を吸うため。さまざまな花の中でも黄色と紫色の花を好み、赤い花にはあまり近づかないとか。

 

2.トンボ(蜻蛉)

 トンボの幼虫ヤゴは水中で生活します。種類によって幼虫の期間が異なり、アカトンボでは1ヶ月半、ギンヤンマは3〜4ケ月、オニヤンマは4〜5年、ムカシトンボは7〜8年と推定されています。この間に脱皮を行いながら成長して、最も多いムカシトンボでは14回も脱皮を繰り返します。

 

3.ホタル(蛍)

 水辺を飛び交うホタルは、夏の風物詩として昔から親しまれていますが、生息できる場所は年々減っています。

 ホタルは、幼虫が水性生活を送る水生ホタルと陸上で生活する陸上ホタルに分けられます。日本で見られる成虫がよく発光するのは14種ほど、ゲンジボタルとヘイケボタルは光るホタルの代表で、水生ホタルでもあります。

 

嫌いな虫

1.ゴキブリ

 日本には約50種生息していると言われ、殆どは森の中で生活しています。家の中に侵入する屋内性のものは6〜7種類です。

 雑食性で水の好きなゴキブリにとってエサが豊富で天敵も少ない家の中は最適の環境。ゴキブリの繁殖能力はカヤハエに比べると劣っているものの、成虫の寿命がながいにが強み、何度も卵を産みどんどん子孫が増えていきます。

 

2.ハエ(蝿)

 ハエは赤痢やチフス、コレラ、ポリオなどの菌を媒介し、最近では食中毒菌O−157を運ぶことが知られています。 ハエは鋭い臭覚をもっており、窓や扉のちょっとした隙間から家の中に入り込みます。

 一般に、活動は6月頃から活発になり、繁殖のスピードは凄まじく一度に50〜150個の卵を産み、わずか半日か1日でふ化。卵から成虫の羽化まで2週間とかかりません。

 

3.カ(蚊)

 カは人間の吐く息や体臭に反応して近づいてきます。血を吸うのは雌だけで、雄の主食は花の蜜や植物の汁です。

 かゆみを起こさせるのはカの唾液。唾液は血液を凝固しにくくする作用に加え、麻酔作用があります。 ほんの小さな水溜まりでも、カは卵を産みつけます。卵は2日くらいでしてふ化ボウフラになり、その後10ほどで羽化します。

 

「虫」のつく言葉

 虫のつく言葉を集めてみました。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉が有るものの、一般に、虫のつく言葉には不愉快さや軽蔑の意味が込められたものが多いようです。

  ○虫けら       ○虫の知らせ

    ○ふさぎの虫          ○虫が好かない

    ○本の虫              ○腹の虫がおさまらない

    ○点取り虫            ○虫も殺さぬ顔

    ○虫酸が走る          ○虫がつく

    ○虫の居所が悪い      ○虫がいい

    ○虫気                ○獅子身中の虫

    ○疳の虫              ○飛んで火に入る夏の虫

    ○蓼食う虫も好きずき

 

 

  発言番号:745

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :再びチャドクガ注意報!

    登録日時:99/08/20 09:30

 

 チャドクガの二回目の発生が始まりました。今年は第一回の時に大発生していますから、早めに対策が必要です。特に、これからの毛虫は、食欲が旺盛で、うっかりしていると木を丸坊主にしてしまいます。こまめに見回って駆除することをお勧めします。

 チャドクガがつく木は、山茶花、椿をはじめ、茶、シャラ(夏椿)、ヒメシャラなど、ツバキ科の植物です。同じツバキ科でもモッコクやサカキにはついているのを見たことはありません。サザンカやツバキに一番よくつきます。付く場所は、枝先で高さはだいたい目の高さから3m位のところが多いので、比較的発見は楽ですが、随分見落としも多いので、よく気を付けないと、知らないうちに触ったりしてやられます。

 殺虫剤はよく効きます。家庭用の殺虫スプレーでも面白いように落ちますが、虫が死んでも毒毛がついていますから安心できません。私は、柄の長い鋏で枝を切り取ってビニール袋に入れ、スプレーを吹き込んで袋を結んでからゴミとして出しています。毒毛が風に乗って飛びますから、風下から作業をしないように注意が必要です。

 

 

    発言番号:758753へのコメント)

    発言者  :三田 昌夫

    題名    :ガーデニング(2)

    登録日時:99/09/03 17:53

 

 毛虫の幼虫事件発生 !  緊急殺虫剤噴霧。

9月3日(金)午後2時。 我家の庭の木々を見まわっておりましたところ、八重咲き椿の枝先にびっしり寄り添うように毛虫の幼虫が塊のように群がり、枝先が太いトーテムポールのようになっているのを発見しました。 勿論先端には一枚の葉もありません。早速選定バサミでチョンとやろうと思いましたが、広がってはまずいと直ぐ噴霧器(容量3L)を取出し、殺虫剤(カルホス乳剤:3cc その他殺虫剤:3cc 殺菌剤:3cc 展延剤:3cc)を添加し、1000倍溶液を作り問題の幼虫めがけて薬剤を浴びせ散布ました。群がる塊が浮き足立ちパラパラと落下するように見えましたがなおじっと動かず枝先にしがみついているように見えましたので、手応えは有ったと思い病害虫に弱いくちなしやモッコクに薬剤を散布して約数十分してから事件現場を

見ましたところ残った残骸の中の 1-2匹が上半身を大きくのたうたせておりましたが、最後のあがきのように思えました。 そして2時間後に確かめて見ましたら、自分の糸で残骸が吊り下げられ風に揺られてフラフラとしてましたので、今晩雨が降ればこの枝先はすっかり綺麗になっていることでしょう。

 先に、茶毒蛾を私は一掃したと思い薬剤散布を怠っていた為に今回の発生を招いたわけですが、将にぞっとするように鳥肌が立ちシパシパ体が痒くなってくるような嫌な毛虫ですので、ここにこの為に私が成功したと思える対策を最後にまとめて皆様のご参考に供したいと思います。

 

1.殺虫剤は、カルホス剤がベスト。 他の殺虫剤は、権藤様も御報告になっているように袋に入れて駄目押しに振り掛けて置く程度の薬効かもしれません。カルホスは透明な液剤ですが、水に希釈しますとスミチオン同様の臭気を発し、ピンク白色の乳剤のようになります。  何処の園芸店でも買えると言うわけには行かないでしょう。それは、毒薬ほどではないにしても劇薬に近い素人が扱うにはかなりの注意を要するようです。ですから園芸店で購入できた場合には、その使い方と保管の仕方を良く聞いておくことが賢明です。

 

2.年に二回害虫の発生時期に都度噴霧してやらないといけません。この際必ず風上から噴霧し、自分の体特に顔に振り掛けないよう注意して下さい。私は、慣れるまでビニールのレインコートとマスク及びゴム手袋をつけて医者が手術をするような服装をしてやっておりました。

 

3.しかしながら、その薬効は抜群です。文献によりますと、噴霧してから1ヶ月位薬効が有るといわれていますので、それだけに野菜には勿論果樹等食べるものにかける事は禁物と考えていた方が安全です。効けば効くほど薬害も考えられます。

 園芸は、すべて自分即ち社長に責任があるのですから、オウム真理教時代のようにつまらぬ事件に巻き込まれないよう生きがいの有る人生を送ろうではありませんか。

 若い頃、私の夢の一つに年をとったら自分の愛馬に乗って果樹園の経営をやってみたいなと思ったことがあります。八木さん 焼き物で良いものが出来ましたら是非写真電送で見せて下さい。

 

 

    発言番号:760758へのコメント)

    発言者  権藤 卓也

    題名    :毛虫退治

    登録日時:99/09/04 10:11

 

 三田さんの毛虫退治大変でしたね。奮戦振りが目に見えるようです。

 私も毎朝、3−4群の毛虫を駆除しています。椿、山茶花、茶、夏椿、姫シャラの5種類の木が数えてみると、生け垣に混ぜ植えになっているのも合わせると約30本になるので、毎朝見回っています。茶の木の5−60cmのものから、椿の大きいのは4mを超しているので、高枝切とポリ袋をぶらさげて、一回りするのに30分ぐらいはかかっているでしょうか。時には大島桜の枝先にモンクロシャチホコの幼虫が塊まっているのを見つけて取ったりもしています。この時はさすがに高枝切でも届かずに、脚立を持ち出して、そのうえに乗ってやっと処理しました。

 殺虫剤ですが、三田さんは随分強力な薬剤をお使いですね。私はできるだけ農薬を使わない主義で、できるだけ物理的に駆除して、最後に袋の中で少量のスプレー殺虫剤を使う程度に止めています。袋の中は閉空間ですからこれだけで十分殺虫効果があります。

 今、秋の虫が鳴いています。アオマツムシがうるさくて、そのかげで、カネタタキやクサヒバリが鳴いているはずですがほとんど聞き取れません。これらの虫たちはみな樹上性のコオロギの種類で、三田流に殺虫剤をふりまけば、当然いなくなってしまうでしょう。(ときどき、車のフロントガラスの上をカネタタキが歩いているのをみかけたりしていますが。)また、椿の葉のうえにカマキリのような虫の脱け殻を見つけたりもします。いろいろの虫たちがそれぞれ棲んでいるのをみるのも楽しいものです。そうでなくても、虫の種類や数が減っています。一昨年、「虫の話」を連載しましたが(ライブラリに収録されています)、その中でも触れましたが、この数年蓑虫をどこでも見たことがありません。また草むらがあっても、バッタが飛び出すこともありません。それから、JRのホームで夜遅く電車を待っていると、ホームの下のほうからコオロギの声がきこえていたものですが、これも全く消えてしまいました。

 それと、チャドクガ退治とは大変矛盾した話にはなりますが、虫との付き合いも程度問題で、人間の勝手な都合で害虫とか益虫とか言っているわけですね。毎朝のチャドクガ探しも私にとっては結構楽しみで、見落としもありますが、また新しく孵化してくる若い毛虫もあって、これを探して取るのは、釣りの楽しみに似ているのではないでしょうか。だいたい魚がいる場所は決まっているので、そこに糸を垂れて釣果を楽しむのと、虫の居場所を見つけてとるのと、よく似ています。まだしばらくは毛虫の季節がつづきそうですが、私は毛虫退治をそれほど苦にしているわけではありませんし、また大騒ぎするほどのものでもなさそうです。でも、今年はチャドクガは当たり年ですね。

 

 

    発言番号:763

    発言者  :萩野谷 徹

    題名    :毛虫退治

    登録日時:99/09/04 18:11

 

三田様と権藤様の投稿拝見しました。

 私の知人が八王子のほうの大きな団地に住んでおりますが、その団地では殺虫剤の使用は禁止されていると言ってました。植物についた害虫は天敵に任せればよいとの思想だそうです。自分の庭ともなればそうもゆきませんでしょうから、権堂様のように物理的に駆除するのがよいのではないでしょうか。殺虫剤を使用するときは、本人は勿論のこと、近隣に害を及ぼさないように配慮する必要があると思います。毒薬、劇薬の殺虫剤は普通の園芸店では販売していないと聞いております。農協に行けばあるらしいですが、購買には、住所、姓名を明記し、押印が必要で、購買した殺虫剤は盗難防止上、鍵をかけて保管する必要があるとのことです。

 なお、展着剤は2,500乃至5,000倍に薄めるのではないでしょうか。

 

 

    発言番号:771

    発言者  :八木 真之助

    題名    :スズムシとマツムシについて

    登録日時:99/09/11 10:56

 

 2年ほど前にスズムシのつがいを貰い受け飼育しているが、それが増殖して現在は30匹程になって、毎日清々しい鳴き声を楽しんでおります。

 スズムシの習性は秋になるとオスはメスの餌食となり、メスはそれを栄養として土の中に卵を産卵してその一生を終える。その用土は適当な湿りを維持しておけば5月〜6月にかけて孵化し、数度の脱皮を繰り返して成虫となるそして8月上旬からりーりーという清々しい鳴き声を聞かしてくれる。じりじりと照りつける暑い夏空に涼しい涼風を吹き込んでくれるものである。

 ふと見つけた新聞の掲示板にマツムシを無料で進呈すると言う字句を見つけ、早速貰い受けることにした。マツムシはスズムシに比して体形も良く似ており、やや大振りで色が若干うすく人肌の色をしている。ところが生活様式はかなり異なる様である。貰い受けたマツムシを飼育箱に入れ野菜を与えて鳴くのを待っていた何時も飼育箱の天井につかまりあたりの様子を窺っていたが、翌朝飼育箱を覗くとマツムシの姿が見えない。良く見ると箱の蓋に若干の隙間があることに気付いた。あたりを散々探したが見当たらずがっかりして、ふーと天井を見上げたら探していたマツムシが天井に止まっていた。

 マツムシは高所を好むようであるそしてかなり飛行するようである。本来松の枝にでも止まって生活していたのかなーと考えたが如何?

 スズムシは土の上に炭を載せておくとそれを棲家にして生活するが、マツムシの場合は長い箸の頂上になすやかぼちゃを刺して置けばそれを住処として繁殖するらしい。萱の茎に産卵するとのことであり、萱の茎に野菜を刺して立てておくと、その茎に産卵し翌年の春に孵化するとのことである。

 そんな訳で我が家には現在スズムシ30数匹、マツムシ4匹、犬のシェリー、他にメダカが数十匹と夫婦2人といった生物が同居しております庭の昆虫が毎夜一緒になって大合唱をしております。

 自然の中で自然の移り変わりを楽しみながら余生を送るというのも又風流である。マツムシに詳しい方ご教授下さい。

 

 

    発言番号:785771へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :虫の声

    登録日時:99/09/23 23:17

 

 八木さんのスズムシ、マツムシのお話、羨ましいですね。とても優雅ですが、生き物相手では気が抜けなくて大変ですね。

 もっと早くコメントしようと思っていたのですが遅くなってしまいました。こういう季節物は1週間も経つとガラリと様変わりして、あんた今頃何言ってんのよということになります。

 スズムシやマツムシは、ここ石神井ではもう全く、無縁になってしまいました。

 榛名の山の家では、10年ほど前まではスズムシの声が聞かれましたが、今年も駄目で、確認できたのはエンマコオロギとカンタンだけでした。マツムシは榛名でも30年来聞いたことはありません。そういえば、戦争前の夏の汽車の旅は、窓の外からいろいろの虫の声が聞こえて楽しかったことを覚えています。とくに、マツムシは鉄道線路沿いには沢山いて、ずうっとチンチロリンの声がどこまでもどこまでも続いて聞こえていましたっけ。今はどこにいってもチンチロリンを聞くことがないのは淋しい限りです。

 最近、虫の声を聞くことが少なくなりました。もっともアオマツムシだけは別で、これはますます盛大に響きわたるようになりましたが。その話を、別のグループで話し合った記録がありますのでご紹介します。これは虫の声が賑やかな9月始めの話なのでその積もりで読んで下さい。今の時点では、エンマコオロギはもう聞かれなくなって、ツヅレサセコオロギが盛んに鳴いています。アオマツムシも一頃の勢いは衰えていますが、そでも結構華やかにというよりやはりうるさい位に鳴き続けています。

 

 秋の虫の最盛期の筈です。

 しかし、アオマツムシだけは至る所で聞かれますが、それ以外の普通のコオロギの声すらも殆ど耳にしません。人に聞いても虫の声などに関心を持っている人は殆どいません。 マスコミでは、鈴虫の鳴き合わせやカンタンを聞く会などを報道してはいるけれど、以前は何処にでも身近にいた虫の話はさっぱりです。

 人々の関心が全く消え去ったことと、虫そのものが居なくなったこととの両面があります。

 虫の声に関心が無い人が多いのは昔からで、夜、通りを歩いていて、ところどころの角や物陰でコオロギの声が聞こえていても、気づいている人は殆どいなかった。驚くべきことに、街路樹でアオマツムシが大合唱をしていても、聞こえている人が誰もいないという経験を何度かしました。マスコミも鈴虫やカンタン、ホタルなどの特定の虫の話は取り上げるけれども、それ以外は全く無関心です。

 虫もいなくなりました。昔は、草むらがあれば必ずバッタが飛び出し、庭や街路樹には蓑虫がぶらさがっていたものですが、今は、この数年以上前から全く見ることがなくなりました。コオロギの声もあまり聞かれません。駅からの帰り道、毎年決まった場所には決まったコオロギの声が聞こえていたのに、今年は僅か2カ所になってしまいました。電車を待っていると、足元のホームの下からも虫の声(ほとんどがツヅレサセコオロギです)がよく聞かれたものですが、これもなくなりました。

 石神井公園を歩いても草むらのコオロギやキリギリス類は殆ど聞かれなくなっています。しかし、木の上に住むアオマツムシだけは元気に鳴いています。カネタタキもいるのですが、アオマツムシの声にかき消されて殆ど聞こえません。クサヒバリはいるのかどうか確認できていません。

 これは東京などの都会だけの話ではなく、群馬県の榛名の山のなかでも、虫の声は激減しました。

 本屋に行っても、鳥の本は随分ありますが、虫のことを書いた本は少ないし、CDでも鳥の声のCDはいくつかあるけれど、虫の声を録音したものは皆無といってよいと思います。

 何かおかしいなと思わざるを得ないこの頃です。

 

 それから別に「日本野鳥の会東京支部 会報 ユリカモメ9月号」でアオマツムシの記事をみましたのでご紹介します。何かヒントになるようなことでもあれば幸ですが。

 

◎東京のいきもの   No.7 「アオマツムシ」

 秋の鳴く虫で有名なのはスズムシとマツムシであろう。郵便局では夏から秋にかけての夜、留置きの「鈴虫ゆうパック」が鳴くそうだ。

 スズムシ、マツムシは都内には住んでいないと思われる。放す人もいるが、定着はしないようだ。多摩川の中流域で数年前観察会を行ったときには鳴いていたけど−。マツムシは特に減少がひどいようだ。好む環境がススキ原で、かつススキの茎に産卵する為、野焼きに弱いのだ。ススキ草原はひとのて適度に加わった環境なので、溜池、雑木林と同じく、保全が大変である。

 マツムシに似た緑色の樹上性のコオロギがアオマツムシだ。外来種で、マツムシとは対照的に矢鱈と増えている。公園、庭園、街路樹、庭など広葉樹のあるところ、どこでもいる。チリーチリーという金属的な声で、少数だと結構風流だが、多数鳴くと窓ガラスが振動し、条件によっては共振によってガラスにヒビが入ったりする(ウソ)。明治末期に日本に現れ、戦前までは東京の盛り場の街路樹で鳴いていたらしい。それが戦災で焼け野原となり、また戦後アメリカシロヒトリ駆除の巻き添えを食って(あの頃は農薬に対する不安などなかった)壊滅状態だったそうだが、不死鳥のごとく蘇り、全国的に「おかげで他のなくむし分からないではないか」と言われるようになったわけだ。造園的都市緑化のシンボルでもある。(金森 光伸)

 

 虫の話はライブラリの中の「自然」にまとめてあります。最近は改めて書くこともなくなっていましたが、同好の士が現れるとまた何か書き込んでみようかという気にもなりました。またいろいろとお話を聞かせて下さい。

 

 

    発言番号:787

    発言者  :萩野谷 徹

    題名    :すず虫

    登録日時:99/09/24 17:04

 

 萩野谷@東京・恵比寿です。すずむし、まつむしのお話興味深く拝読しました。

 6階の我が家にも近くの草むらから夜になると虫の声が聞こえますが、何という虫が知りません。サーチ・エンジン「yahoo」で「すずむし」を検索しましたら、次のアドレスが見つかりました。

http://ww4.tiki.ne.jp/~harimao/suzumusi98.html

これには、すずむしの飼育日記が写真入りで掲載されています。鳴いている写真、産卵、交尾など多数写真があります。

鈴虫寺のホーム・ページ「http://www.joho.or.jp/~suzuTera/」もありました。

 一年中鈴虫の声が聞こえるとありますが本当でしょうか。「願い事は何でもかなう」ともありました。「まつむし」では「http://www2s.biglobe.ne.jp/~Mariposa/」というのがありましたが今年はお休みとなってました。それでもチンチロリンの鳴き声が聞けます。

 「こおろぎ」も試みましたが参考になるようなのはありませんでした。

 インターネット経由でこれをご覧になっている方は、そしてアドレスが青色となっていればアドレスをクリックすればつながるのではないかと思います。

 

 

    発言番号:788787へのコメント)

    発言者  :八木 真之助

    題名    :すず虫

    登録日時:99/09/25 21:01

 

萩野谷様、権藤様  

 ”スズムシ&マツムシ”にコメント頂き有難う御座いました。早速ご紹介頂きました”スズムシ、マツムシの家”にアクセスして見ました。

 見事な鳴き声に感心している所です。私の家でも今最盛期でスズムシとマツムシが鳴き出すとテレビの音量を1ランクか2ランク上げないと聞こえないほどです。今私のホームページに虫たちの鳴き声を吹き込むためにサウンドの勉強中です。

 最近の野菜は消毒され過ぎておりますので、虫たちには良くないようです。ナスやカボチャ,トマト等はそのまま与えると長生き出来ないそうです。ナス,キウリは良く洗って皮をむいて与えなければなりません。昆虫が居なくなったのも農薬の故とのことです。

 昆虫ばかりでなく、人間にとっても大変なことになるような気がします。昔は近所の田んぼや小川で虫取りや小魚取りを良くしたものです。最近は小川にも小魚や昆虫はめったに見かけません。

 そんなわけで近くの畑を借用して昆虫に与える野菜を作り始めました。勿論無農薬栽培です。従いまして我が家の野菜はすべてそのまま食することが出来ます。スズムシやマツムシも我が家に飼われて幸せものです。

 約30坪程の畑で沢山の野菜を作ります。本年はキウリ、ナス、トマト、ピーマンの他にスイカや落花生、サツマイモ、ジャガイモ、長芋等沢山の収穫がありました。自家用のみでは処理できませんので近所の友人に週一の割合で野菜を配達しております。

 スズムシから少々脱線しましたが、以上コメントしました。我が家の虫達についてはホームページに紹介しておりますのでごらん下さい。

 

 

    発言番号:806

    発言者  :浅野 泰資

    題名    :ちゃどくが

    登録日時:99/10/12 21:41

 

 今年夏のはじめ、権藤さんの「ちゃどくが」警報にすばやく対処しました。

 例年、山茶花(我が家の名木)に茶毒蛾の幼虫が発生し、後始末に苦労し、且つ家内は後の発疹をおそれ戦々恐々、夏は山茶花の下に近づかぬようにしています。椿、ヒメシャラもあり、直ぐさま、殺虫剤スミチオンの2000倍希釈液を風上から散布しました。我が家の庭は幸い隣家の庭とは道路を挟んでおり、裏は木のない遊園地です。散布後薬剤のとどきにくかった道路側の枝に死骸を見付けた位で、今年は近辺に茶毒蛾の発生が少なかったのかと思っていました。昨年山茶花を手入れした植木屋が先日訪れました。山茶花に虫の食われた跡が見えず、よそでは茶毒蛾の被害がひどかったと告げられ、我が家の初期対策が功を奏したことが確認されました。DDDの情報に感謝した次第です。

 今年は長く、暑い夏には閉口しました。池の水は空っぽにしてありますが、蚊の発生がひどく、且つ草木の発育が盛んでした。日射しの無くなる夕方に長袖、手袋、頬かぶりしての庭の手入れは、汗びっしょりになり、特に芝生の刈り込みが辛くて手を抜いていました。お陰で夏の健康運動の当てが外れ、食欲不振につながり、やせました。家の中でも蚊に悩まされています。茶毒蛾のように庭の蚊を退治する方法はないものでしょうか。