D1−2 山野草


 

    発言番号:013(009へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

    題名  :園芸の楽しみ(タンポポ)

    登録日時:97/04/19 12:22  009へのコメント

 

 松本さんの園芸の楽しみ、ありがとうございました。私もシランのことは知らんでしたが、大変いい植物を教えて戴いたので早速うちの仲間入りをさせようと考えています。エビネなどは多少ありますが、木が繁って半日陰になるようなところでもいいのでしょうか。植木鉢だと水やりが欠かせませんが、地面で手が掛からないのはいいですね。

 園芸ではありませんが、私は今、タンポポに凝っています。実は、私のうちの道路の生け垣の際に、日本タンポポが3株ほどあって、今丁度花の盛りです。だいたい、タンポポなどはどこにいっても咲いていて、3月の初め頃から秋遅くまで花が見られますが、実はこれは西洋タンポポで、昨日も皇居前広場から日比谷公園あたりを歩いてみましたが、タンポポは一ぱい咲いていましたが、全部西洋タンポポでした。日本タンポポと西洋タンポポの見分け方は、花の付け根にある緑色の苞(総苞というそうですが)の一番外側の外片が反り返って下へ向いているのが西洋で、総苞が全部上を向いて花の下側を包んでいるのが日本です。私はこのところタンポポとみると必ず花の下のスカートめくりをしてみないと気がすまなくなっています。家の近くの石神井公園でも日本タンポポは見られません。そういう意味では我が家の日本タンポポは我が家では天然記念物扱いです。

 タンポポ戦争というのだそうですが、日本タンポポは西洋タンポポにどんどん駆逐されて滅多に見られなくなってしまっています。これは日本タンポポが普通の両性生殖で花期が短いのに比べて、西洋の方は単為生殖で花期が長く、また踏みつけや乾燥に強いので都市化の条件に適している為だそうです。日本の方は5月に花が終り、冠毛のパラシュートを持った種子を飛ばすと間もなく葉も枯れてなくなって休眠してしまいますが、西洋の方はいつまでも花を咲かせていますね。

 榛名山麓などでは両者が混在していて、道端や新しい荒れ地では西洋が殆どでしたが、その外の場所では分布の違いの法則は判りませんでした。

 この2、3年、日本タンポポの種を採取して蒔いているのですが、どうもうまくいきません。何が良くないのか判りませんが、どうしたらいいのでしょうか。

 セイタカアワダチソウなどの強力な帰化植物が空き地を全部占拠してしまうのかなと心配していましたが、近年は案外そうでもないようです。植物の世界もなかなか生存競争は厳しいことを実感しています。

 

 

    発言番号:014

    発言者  :松本 喜一

    題名  :園芸のたのしみ(スミレ)

    発言日時:97/04/19 14:17

 

 この花の仲間は海岸から高山に至るまで、日本全国どこにでも生えており、我々の身近によく見られるため、古くから親しまれたている花である。 一般園芸店にも、スミレの苗や鉢が並ぶようになり、容易に入手する事が出来る。

 この花は大変きまぐれな花で、一度でもスミレをつくった人なら経験されたことだろうが、スミレは、一定のところで生育することが少ない。鉢植えにしておいたのに、庭にこぼれて庭で大繁殖している。と思ったら肝心の鉢の中のものは、枯れてなくなっているということが多いからだ。スミレは葉でも根でも種でもよく殖えるので適当につきあっていれば楽しい花である。

 

タチツボスミレ(立壺菫)

 野山で最もよく見られるスミレで、茎は長く伸び、その途中に葉を付け、花は普通淡紫色だが濃淡がある。変異が多く、小形のコタチツボスミレ、山地に生える大型のオオタチツボスミレ、花に香りのあるニオイタチツボスミレなどがある。

 

ヒゴスミレ(肥後菫)

 日当たりのよい草地、山地に生える多年草。葉は深く五列し(人参の葉によく似ている)花は白色で、紫色の脈が入り草姿、花ともに小形である。

 

キスミレ(黄菫)

 黄色のスミレはほとんど高山性で、低い山に生えるのはこのキスミレだけである。茎は直立し、ハート形で花は名前のとおり黄色である。

 

アケボノスミレ(曙菫)

 太くて短い地下茎があり、葉は心臓形で、ふちに鋸歯があり、花の頃は巻いていることが多い。花は鮮やかなピンクで、花弁は丸みがありうつくしい。

 

 以上、代表的な種を紹介したが、スミレ類はたいへん交雑しやすい性質をもっている。このようにしてできたものに、いちいち名前をつけていくと際限がない。従って名前の判別が極めてむずかしいがスミレ科として山野に美しく咲いているものを暖かく見守って観察したいものです。

 

 

    発言番号:020(014へのコメント)

    発言者  :深澤 龍一

  題名  :園芸の楽しみ(スミレ)

    登録日時:97/04/26 17:42

 

 紫蘭に続いて「すみれ」のお話を興味深く拝見しました。

  私も庭に「タチツボスミレ」が勝手にあちこちに生えて困っています。元はと言えばこちらに引っ越して来た時に近くの原っぱから採って来た物ですが、その後おっしゃるとおり勝手にたねを飛ばす結果になりました。

 「ヒゴスミレ」は故郷の妹が呉れた物で、最初は「エイザンスミレ」という触れ込みでしたが後で「ヒゴスミレ」と訂正が有りました。「タチツボスミレ」程ではありませんが、これも勝手に増えていきますね。この方が多少は珍しくて、何時か近所の奥さんに差し上げたら「まあ!かわいらしい!!」と喜んで呉れました。

  「タチツボスミレ」と同じ頃、葉が長楕円形をした濃い紫の花を付けた「スミレ」も採って来て植えましたが、こちらの方は消えてしまいました。

 我が家の近くも来た頃から比べると開発が進んでこのスミレは余り見掛けません。何という名前ですか?  お馴染みの品種です。

  松本さんは掲げられた「スミレ」は全部お持ちですか?たくさん増えるようなら「キスミレ」を一株下さいな。「高山性」だから余り増えないのかな?

  次は何の花のお話しが出て来るか、楽しみにしています。

 

 

    発言番号:038034へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

  題名   :フタリシズカの件

    登録日時:97/05/14 06:40

 

 フタリシズカ、ヒトリシズカを5月20日の自主研修会に持ってゆきますとお知らせしましたが、残念ながら5月20日は中止だそうですね。また、松本さんからもメールを戴いて、6月の自主研修会の時期では植え替えには遅いので、止めたほうがいいとのアドヴァイスを戴きました。更に悪いことに、6月17日は私は大阪に出掛けなければならなくなったので、今年は絶望的になりました。

 というわけで、大分先になりますが来年をご期待下さい。

 

 

   発言番号:043

   発言者  :松本 喜一

   題名    :園芸の楽しみ(ナルコユリ等)

   登録日時:970520 23:42

 

 アマドコロ、ナルコユリ、ホウチャクソウの3種類は姿、形が非常によく似ており図鑑で調べても大変良く似て、その差異はよく判りません。

 次にその特徴を一覧表にしましたので、参考にしてください。

 

1.名前の由来

 

アマドコロ

 地下茎がトコロに似て少し甘みをおびているのでこの名がある。

 

 ナルコユリ

 

ナルコユリ

 田んぼに吊るされた鳴子のような花がつくのでこの名がある。

 

ホウチャクソウ

 花の形が五重の塔などの屋根の先にぶらさがっている宝ちゃくに似ているのでこの名がある。

 

2.地下茎

 

ナルコユリ

 円柱形で横に長く伸びる。

 

ナルコユリ

 白色で横に長く伸びる。

 

ホウチャクソウ

 円柱形で横に長く伸びる。

 

3.茎葉

 

アマドコロ

 茎が丸い、少し斜めに3050cmに一本立ちし茎の中程から上は稜があって角ばっている。フイリリアマド

コロなどがある。

 

ナルコユリ

 茎は少し斜めに3050cmに一本立ちし、ササの葉のような形の葉を互生する。大型で葉に丸みのあるミヤコナルコユリがある。

 

ホウチャクソウ

 茎は直立して上方で分岐、葉は互生し長楕円形で先端が尖り、基部は丸く茎を抱いている。

 

4.花期、花

 

アマドコロ

 4〜6月咲く、花は緑白色の花を風鈴のように葉の脇から2個ずつ下げる。

 

ナルコユリ

 56月に咲く、葉の脇から細い釣り鐘のような緑白色の花を下げる。

 

ホウチャクソウ

 45月に咲く、枝の先の葉脇から長さ3cm位の筒型の花を23個ずつ下垂する。花の基部は白く下部は白く下部はボカシになる。

 

 

    発言番号:117

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :「千丈ヶ岳」の高山植物

  登録日時:97/09/01 17:54

 

  深澤さんの若々しい行動力にはいつも感嘆しながら拝見しています。

 今回の「仙丈ヶ岳」の植物リストを拝見して、晩夏から初秋の高原を歩く楽しみを思いだしました。私も山登りは好きな方だと自負はしているのですが、年寄りの婆さんを連れてはそれも叶わず、車で登れる所へ案内をしては散策するという、それをささやかな楽しみとしてきました。婆さんが亡くなってからはその制限は無くなった筈ですが、一人だけでの山歩きはいささか自信がなく、体力の限界も測りかねて現在いささか鬱々としている状態です。

 それはそれとして、1500メートルから2000メートル位の高原でのお花畑は素晴らしいですね。スキー場のゲレンデは、木を切ってしまうのでだだっ広い草原になっていて、それこそヤナギランを始めとしてあらゆる草花が太陽の光を一杯に受けて咲き乱れている感じです。奥志賀、霧が峰、乗鞍高原、戸隠、奥日光、裏磐梯など、あの植物のリストから一々記憶が蘇ってきます。懐かしいですね。

  それから、これくらいの高度からやや下がって1000メートル位までの高原が初夏は野鳥の楽園になります。4月の終わりから6月の始めまで、浅い新緑の林を歩くと、特に朝早く日が昇り始めるころには野鳥のコーラスがクライマックスを迎えます。これも楽しみですね。

 お蔭様でいろいろと楽しい夢を見させていただきました。有り難うございました。

 

 

  発言番号:122

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(秋の山野草)

    登録日時:97/09/16 11:00

 

 暑い夏も漸く終わり気持ちの良い天高い秋となりました、この季節は郊外に出て良い景色をながめ、良い空気を吸いハイキングに絶好の季節です。

 近郊の山しか行っておりませんが、可憐で素朴な山野草を尋ねるのもハイキングの楽しみを倍加させるものです。此処で採りあげたものは、そのほんの一部ですが比較的お目に掛かる機会の多い山野草です。

 

1.オミナエシ(女郎花)  オミナエシ科  黄色

 秋の七草の一種。高さ60cm程になる大型の多年草で、晩夏〜秋に黄色い小さな粒を盛り上げたように花をつける。

 花期は8月から10月ころまで日本全土の野や山の日当たりの良い草原に生える。

 

2.カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科 ピンク

 秋の七草の一つとされているが、咲き始めるのは六月頃からで、夏の花とみるほうが適当である。丈は50100cmで、花は花弁が裂け色は濃淡いろいろの変化がある。

 

3.キキョウ(桔梗)  キキョウ科  青紫色

 秋の七草のアサガオは、このキキョウだと言われている。丈は40100cm花は青紫色で、日本全土に分布し、花期は8月〜9月、日当たりの良い山地や野原の乾いた所に生える。

 

4.ダイモンジソウ(大文字草) ユキノシタ科   白色

 葉は地際から出、心臓形で、掌状に浅く裂ける。夏から秋にかけて、長さ1030cmの花茎を出し「大の字」の白い花をつける。花期は9月〜10月、日本全土に分布し低山帯から高山帯までの湿気のある岩山に生える。

 

5.ネジバナ(螺子花)  ラン科  淡紅色

 モジズリとも呼ばれ、地下に太い根があり、510cmくらいの細長い葉を根生し、茎は高さ1030cmに直立する。花は淡紅色で、ひとつの花の大きさは5oほど、花期は510月、日本全土に分布し、野の草地、川原、公園の芝生の中などに生える。

 

6.ノアザミ(野あざみ)  キク科  紅紫色

 山野に最も普通な多年草で、丈は60100cm葉は大きく切れ込みがあって、沢山の刺があり、茎頂に紅紫色の花をつける。花期は56月であるが秋でも結構見受けられる。日本全土に分布し、山野に生える。

 

7.マツムシソウ(松虫草) マツムシソウ科  青紫色

 2年生の草木で、丈は30100cm、茎はいくつにも枝分かれし、葉は羽の形に細く切れ込んでいる。花は直径5cm位で青紫、花期は810月頃、日本全土に分布し、山の草原に生える。

 

8.ミズヒキ(水引)  タデ科  紅色

 多年草で、丈は5080cm葉は長さ715cm、広楕円形で両面に粗い毛が生え、花は長い枝に点々とつき、この花穂を紅白の水引にたとえてこの名がつけられた。花期は810月日本全土に分布し、野山の雑木林や草原に生える。

 

9.ヤナギラン(柳蘭)  アカバナ科  紅紫色

 葉の形がヤナギの葉に似て、ランのような花を開くのでこの名が付けられた。別名ヤナギソウとも呼ばれている。多年草で、地下に匍匐枝を長くひいて繁殖し丈は11,5mにもなる。夏に茎の上部に聡状花序を出して多数の柄のない直径2,5cmほどの紅紫色の花をつける。花期は78月北海道、本州中部以北に分布し、高原の草地に群生する。

 

10.ワレモコウ(吾木香)  バラ科  紅紫色

 太く丈夫な根茎を出し、丈は30100cm、全株無毛で、茎は直立し、上部で枝が分かれ、秋に12cmの卵形をした紅紫色の花を頭部につける。花期は711月、日本全土に分布し野や山の日当たりのよい草原に生える。

 

 

    発言番号:129122へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸の楽しみ(秋の山野草)

  登録日時:97/09/21 18:40

 

  松本さんの園芸の楽しみは季節の花々のご紹介でいつも楽しみにしています。

 私のは山野草ではなく、そこいらでざらに見られる花々についての雑感です。

 もう秋のお彼岸で、近所を歩いていると意外なところに彼岸花が咲いているのに出会います。普段は影も形もないのに、秋の彼岸の頃になると忽然と花を開く、本当に不思議な花です。今は田舎を歩いても昔のように華やかな彼岸花の大集落は少なくなったように思います。やはり耕作法が変わってきて、彼岸花の棲みにくい環境になっているのでしょうか。都会でも生け垣の裾とか、芝生の片隅に真っ赤な花を見かけると、秋であることを実感します。私の家の庭にも2株、ひっそりと咲いています。もうすこし日当たりがいいともっと増えるのだろうと思っていますが。

 庭を廻っていて、草ではありませんが金木犀の蕾が随分膨らんでいるのに気がつきました。もう間もなくいい香りが漂ってくるのでしょう。

 水引草が満開です。いくらでも増えて邪魔になるので間引こうとすると意外と丈夫で、手では引き抜けません。鋏で根本から切り取ります。ほどほどに散在していると風情があっていいのですが。

 アカマンマの名で知られているイヌタデは夏から咲いていたのですが、ミズヒキに押されて少し影が薄くなりました。

 夏の間夕方になると花を開いて甘い香りを漂わせていた白粉花も、少し花付きが悪くなってきました。赤、黄、白と道路に面した生け垣の外側で繁っていますが、黒い丸い実を沢山こぼしています。小さな可愛い女の子達がこの黒い実を採ってはポケットに一杯詰め込んで行きますが、オシロイバナと知っているのでしょうか?

 烏瓜も夕方の花で、夕闇の中に白いベールのような花弁が浮かんでいるのもなかなかいいものです。虫の話でも書きましたが、雀蛾がよく蜜を吸いにきます。でも巨大なキイロスズメにはまだお目にかかりません。

 同じく夏から続いて花を付けているトレニヤ(花瓜草)やサルビアも今は秋の風情を漂わせています。これからはだんだんと本格的な秋の花に代わってゆきますね。

 

 

    発言番号:142(129へのコメント)

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(秋の山野草)

    登録日時:97/10/06 16:50

 

 権堂さんの秋の草花を楽しく読ませていただきました。

(彼岸花)

 ご説のとおり全く不思議な植物で、影も形もない所から彼岸頃忽然と茎を伸ばし燃える様な真紅の花を咲かせてくれます。花の命は短くせいぜい2〜3日程度です、土地の温度が下がると成長するそうで、毎年確実に彼岸に咲きます。

 日本では、仏の花、お墓の周辺に自生している所から、余り縁起の良い花とは言われておりませんが、イギリスのガーデニング界では大変人気のある花として重宝されているそうです。

 葉は花が終わると伸びてきます、所が我が家の庭の彼岸花は茎より15cmも離れた所に生えてきました、茎の根元から生えるとばかり思っていましたが不思議ですね。この葉も春には跡形もなく消えます。

(モクセイ)

 モクセイも今を盛りと咲いています、今年は気候が良いせいか例年より早く咲きました。神代植物園のキンモクセイは見事で樹高が10m位でこれだけの大木はめったにお目に掛かれません。

 キンモクセイはオレンジ色で強い芳香をだします、珍しいものとしてギンモクセイがあります。花色は白色で私の近隣でわずか2本を確認しました。

 

 

    発言番号:247

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸に楽しみ(ニリンソウ)

    登録日時:98/04/09 22:36

 

 わが家の庭に何時のころからかニリンソウが自生しています。昨年の松本さんの多年草のリポートでこの植物が気になっていたのですが、今年も花が咲きだしたので多少勉強をしてみました。

 このニリンソウがどうして生えているのかは判りませんが、トサミズキ、シデコブシ、ガマズミ、ウメ、ハナミズキなどといった落葉樹の根元一帯に広がってかなりの群落を作っています。2月の終頃、福寿草の花の盛りが過ぎたころから芽が出て葉を拡げはじめ、3月の終頃から白い花を2輪づつ咲かせはじめました。朝晩や曇りの日は花弁が閉じて、日の光が差し込むと開きます。この季節はまだ所謂雑草はやっと芽が出始めたばかりで、邪魔になるような下草もなく、存分に葉を拡げ花を咲かせます。5月に入ると雑草が伸びてきますが、そのころには二輪草は花を終わり、種ができると同時に地上の葉や茎は枯れてしまって跡形もなくなってしまう儚い3か月ほどの生活を終ります。

 どのようにして広がるのかわかりませんが、庭のあちこちにニリンソウの若い株が葉を拡げているのを見つけました。まだ花を付けるほどには成長していないようです。何年目から花を付けるのかは知りませんが、積極的に種をばらまくと庭中がニリンソウになるかもしれません。そして、ほかの春から夏に成長する草達とは競合しないのですから、これは結構楽しめるかもしれないなと思っていますが、如何なものでしょうか。

 手元の植物図鑑などを開いてみて、二輪草の特徴を調べてみました。

 

ニリンソウ(二輪草) (キンポウゲ科イチリンソウ属) 一本の茎に花が2個つくことからこの名があるが、花が1個のものや3個のものもある。山麓の林のふちや林内、竹林、土手など、時に草原などにも生える多年草。根茎は地中を横にはうか斜めにのび、多肉質で短くせいぜい5cm、まばらにひげ根をだす。茎は高さは15〜25cmで、全体にまばらに毛がある。根生葉は3全裂し、側葉片はさらに深く2裂する。茎葉は3枚輪生し柄はない。春になると、茎葉の間から普通2本の長い柄をだし、先端に径1.5 2.5cm の白花を開く。花弁は無く、萼片は花びら状で白色、普通は5〜7枚。葉は白い斑点があるものが多い。花期は4〜5月地上部は早春に地上に現れて開花し、初夏には果実を残して枯れる春咲短期型の生活をする。果実は多数の痩果の集まりである。イチリンソウとは、葉に柄がないことや、小葉の切れ込みが粗いことで見分けられる。イチリンソウの花は径4cmほど。

○分布 北海道〜九州

 ついでに思い出して、古い牧野「日本植物圖鑑」(昭和15年初版/昭和30年増補版)を引っ張りだしてみました。さすが、牧野博士の記述は違うなと感心しま

したので、以下にそのまま引用してみます。

 

にりんさう  一名 がしゃうさう  Anemone flaccida  Fr. Schm.

 山地若クハ山足地等の林下地ニ生ズル質軟カキ多年生草本ニシテ往々群ヲ成シテ繁茂シ盛夏秋冬ニハ莖葉枯レテ無シ。高サ15cm許ニ達シ全株ニ疎毛ヲ生ゼリ。根莖ハ地下ニ横臥シ或ハ斜上シ多肉ニシテ寧ロ短ク疎ニ鬚根ヲ発出シ節線アリテ先頭ニ鱗片アリ。根葉ハ薄鱗片ヲ有スル根莖頭ヨリ少數叢生シテ長柄ヲ有シ、心臓状圓形ノ外形ヲ呈シテ三深裂シ、深裂片ノ中者ハ三尖裂、側者ハ二尖裂シ底部楔形ヲ成シ、尖裂片ハ更ニ鈍頭ノ缺刻状歯牙縁ヲ成シ、葉面ニ淡白斑點アリ。總苞葉ハ三片アリテ莖頂ニ位シ、無柄ニシテ三裂シ歯牙縁アリ。四五月ノ候總苞ノ葉心ヨリ一乃至三絛ノ長花梗ヲ直立シ梗末ニ白花ヲ開キ、花徑1.5-2.5cm 許アリ。萼ハ花瓣様ヲ呈シ五片ヲ常型トシ時ニ七片アリ、廣卵形ヲ呈シ外面有毛ニシテ往々紅暈アリ。花瓣無シ。雄蕋ハ多數ニシテ黄色。雌蕋亦多數ニシテ子房ハ白色ノ絹毛ヲ被リ柱頭無柄ナリ。痩果ハ相集リ卵状楕圓形ニシテ有毛緑色ナリ。和名二輪草ハ莖上ニ二花アルノ意ナレドモ又或ハ一花或ハ三花アリテ一様ナラズ、是レ畢竟同属ノ姉妹品一輪草ニ対スルノ名ナリ、がしゃうさうハ蓋シ鵝掌草ノ意ニシテ其葉形ニ基キシ名ナラン乎否乎。

 ニリンソウは食べられる野草に数えられますが、良く似ている一輪草は毒があるそうです。

 

 

    発言番号:249247へのコメント)

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(ニリンソウ)

    登録日時:98/04/11 16:11

 

 権藤さんのニリンソウの記事を楽しく拝見しました、ニリンソウについて詳しく教えて戴き有り難うございました。

 これに類似の植物で、イチリンソウ、サンリンソウがあることを発見調べてみましたが、この区別がなかなか厄介なものです。

 ニリンソウに これについては権藤さんのご説明で充分でしたが、ニリンソウの名前の由来が2個の花をつけるはずですが、実際は1個から3個の花をつけるという。説明にハタと困りました。イチリンソウとサンリンソウとどうちがうのか?

 今までは、花の数による区別と単純に覚えていましたが、どうしてどうしてこの様な単純なものではないと言う事を教わりました。

 特徴を簡単に羅列しますと次の様になろうかと存じますが資料不足で十分とは言えません。

 

イチリンソ

 葉はニンジンの葉のように深く羽列して、暗緑色で白い斑点がかすかに入るものが多い。花は白色五弁でその裏側が淡紅色を帯びていることが多い。

 

ニリンソウ

 葉は五列して、暗緑色で白斑がある。花弁は5枚白色で先端が尖っている。二輪は同時にではなく少しずれて咲く。

 

サンリンソウ

 葉は暗緑色で3烈し、総包葉に柄ガあり、茎の根元から細いツルがでる。花弁白色で五〜七枚ある。

 

 

  発言番号:250249へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸の楽しみ(ニリンソウの見分け方)

    登録日時:98/04/11 22:01

 

 松本さんからイチリンソウやサンリンソウとの区別について問題を提起されましたが、私もニリンソウについて調べていて気がつきましたので判ったことをお知らせします。もっとも実際に手に取ってみているのはニリンソウだけですから、書物の上だけの知識に過ぎませんが。

 庭のニリンソウの群落を見ますと、大部分の株が花をつけています。二輪のものが多いのですが、一輪だけや、三輪もつけたものも実際に見られます。ニリンソウは食用になるが、イチリンソウは毒草だとすると、花の数だけで見分けるのは大変危険です。

 ニリンソウ類は、キンポウゲ科キンポウゲ亜科のイチリンソウ属に分類されています。キンポウゲ科に属する植物はトリカブトなどもそうですが、アルカロイドを含んで有毒なものが多いようです。

 イチリンソウ属には、シュウメイギク(キブネギク)、ハクサンイチゲやユキワリイチゲなどの何々イチゲの名を持つもの、イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウが含まれています。シュウメイギクは秋に径5cmほどの紅紫色の花をつけますが、実はこれは花弁ではなく、30枚程の萼片が花びらに見えるのだそうです。イチリンソウ属の植物にはどれも花弁がありません。

 さて、ニリンソウ類の区別ですが、検索表によれば

・茎葉は無柄花茎には1個の花を頂生、萼片は12-15 枚、淡紫色−−ユキワリイチゲ

・花茎には1-4 個の花、萼片は5-6 枚、白色−−ニリンソウ

・茎葉は有柄、花茎には1-4 個の花、基部に数枚の根生 葉を束生、匐枝を出す萼片は5 枚、白色−−サンリンソウ

・花茎には1個の花を頂生、基部の根生葉は無いか1枚、匐枝を出さない、萼片は5-6 枚、 白色−−イチリンソウ

となっていますが大変判り難いですね。

 主婦の友社の「花づくり大百科」によれば、イチリンソウ−−花の下にやや長めの柄があり、途中に3枚の葉があります。

 これらを総苞葉といいます。総苞葉には、それぞれ柄があります。総苞葉に柄があることで、ニリンソウと見分けられます。ニリンソウの総苞葉には柄がありません。

 イチリンソウは早春に芽を出し、4月頃に花を咲かせて、晩春には地上部が枯れます。

 ニリンソウは、花茎を1〜3本立てます。イチリンソウと同じ成育サイクルです。

 サンリンソウの総苞葉には短いけれど柄があります。ほかの2種のように夏眠しません。 以上、ご参考になれば。

 

 

    発言番号:259

    発言者  :権藤 卓也

  題名  :園芸の楽しみ(一人静と二人静)

    登録日時:98/04/18 20:12

 

 八重桜の季節になるともう新緑の世界です。館林のご案内を戴いたように、もうツツジも赤い花を開き始めています。藤もまだ小さいけれど紫色の房が下がりはじめました。

 庭の下草では、シャガの花があちらこちらで開きはじめています。

 今回は、一人静と二人静をご紹介しようと思います。今、一人静は花が殆ど終わりで、二人静の方は細い糸が二本伸びていてこれにこれから花が付く寸前という状態です。面白いことに、一人静の方は花が先に咲いて葉は後から伸びるのに、二人静は葉が先に開いて花はこれからです。それで、どちらの静も、今は4枚の葉を四方に拡げた形になっていて、ちょっと見には一人か二人か判りませんが、花がらが残っているか二本の糸がついているかで区別できます。また、葉が褐色がかって多少分厚く光沢があるのが一人静で、緑色で軟らかい感じのものが二人静です。

 一人静は10日ほど前に暗褐色の10cm位の茎を何本も直立させて、そのてっぺんに白いブラシのような花を咲かせました。この花にはがくも花弁もなく、白く長い雄しべが瓶洗いブラシのように四方にひろがります。2、3日前から花のすぐ下に2枚ずつ向かい合った2組の葉が伸びだして、4枚の葉が輪生しているように見えます。

  二人静は緑色の15cm位の茎のテッペンに4枚の葉が合掌したような形で伸びてきましたが、やっと葉が四方に開いて輪生のような形になり、その中心に二本の細い糸を伸ばしてきました。これからはこの糸に白色の小さなビー玉のような粒が並びます。白い雄しべが丸くまとまっているので白色の円形に見えるのだそうです。

 一人静は吉野静の別名もあり、吉野山に舞う静御前の姿に見立てたもので、二人静は静御前とその亡霊の舞姿にたとえたものだそうです。

 どちらも日当たりのよい場所に生えていて、地下茎をのばして群生します。晩秋まで葉が残って冬は地上部は枯れて無くなってしまいます。ふえるのは地下茎と、晩春に種を落とすのですが、一人静の種は蟻の好物で持ち去られてしまうので、増やそうと思ったら蟻に食べられないようにしないといけないのだそうです。そのせいかどうか、わが家の二人静は随分と勢力を拡大するのに、一人静のほうはあまり増えません。

  一人静も二人静もセンリョウ科に属し、赤い実がなるセンリョウと近縁の植物だとは知りませんでした。センリョウの花など気をつけたこともなかったけれど、6〜7月頃に黄色の雄しべが1個だけの小さな花が咲くのだそうです。

 

 

    発言番号:266

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(スズラン)

  登録日時:98/04/21 16:04

 

 今年は暖冬のためか庭のスズランが、4月の中旬から咲き始めました。例年5月の初め頃咲くのでメイフラワーと言われ、メーデー(5月祭)を祝う花とされています。

 芳香を持った白い釣り鐘状の花をたくさんつける、可憐な植物です。欧米では「谷間のユリ」といわれています。

 子供のころ私の郷里北海道の山野で、腕いっぱいに抱えきれない位採った記憶が懐かしく思いだします。昭和40年のはじめ頃は札幌の郊外でも簡単に採れたものです。今ではすっかり都市化して、かなり郊外に足を伸ばさなければ採取出来ないのではないかと思われます。

 園芸店で販売されているスズランはドイツスズラン(あるいは西洋スズラン)と呼ばれる種類です。

 ドイツスズランも日本スズランも、二枚の葉が出た株に花が咲きますが、ドイツスズランは、二枚の葉の間から茎が伸びて花が葉の上に咲くのに対して、日本スズランのほうは、やや茎が短くて、花が葉の陰に隠れるように咲くので優しそうに見え、君陰草という別名もつけられています。

 日本スズランは涼しい所が故郷なので、蒸し暑い平地では育てにくいのですが、ドイツスズランは丈夫で、どこでも良く育ってくれます。私達が眼にするスズランはほとんどこのドイツスズランです。

 

 

    発言番号: 268 266へのコメント)

    発言者  :深沢 龍一

    題名    :園芸の楽しみ(スズラン)

    登録日時:98/04/22 10:34

 

〜「すずらん」に寄せて〜

  昨日は早々と村瀬先生からオートパイロットでの「会議室」への入り方を教えて頂いたので、今日は早速松本さんの「スズラン」に事寄せてこれの実習をする事と致します。

 我が家の「スズラン」は約20年前にその後私の園芸のセンセイ役を務めてくれた隣の小父さんから「北海道から持ってきた」という触込みで頂いたもので、今回「ヨーロッパ原産」が多い事を初めて知りました。

  そこで確認のために今朝一本だけ花芽を上げているものを調べて見たら、葉のテッペンよりも花房の方が少し低かったのですが、ただ花が未だ完全に開いていないのでこれから伸びて行くかもしれません。

  そこで、手元の園芸関係の本を片っ端からひも解いて見ました。最初は手始めに何時も園芸作業の時に眺めるものからです。

 

1.園芸百科事典

  成る程「ヨーロッパ、温帯アジア原産」とあって、「スズランは北海道東北地方に自生するが、根付が悪く花期も短いので園芸的にはドイツスズランを栽培するとありました。松本さんの言う通りでずーっと放っておいてもドンドン広がって行く我が家のそれは後者の様です。

 

2.カラー植物百科

 「北海道や本州の高原に自生する」とあり、「春長さ20〜35センチの花茎を出して上半に十数個の花を付ける」とあります。少し花茎が長いなと感じましたが、近縁の欧州産のドイツスズランは栽培しやすいとあったから両者を区別している事は明らかです。そこで

 

3.日本の野草

 山渓のカラー名鑑ですが、「花序は長さ5〜10センチ」とありました。「花序」と「花茎」は違うのでしょうね。(ドイツスズランの記述はありません)判らなくなってきたので今度は、

 

4.植物検索小図鑑

 「2枚抱合った根出葉の中から4〜6月、葉よりも低く花茎の上方に花が約10個長さ5〜10センチに総状に付く」と。「葉よりも低く」とありますから明解ですね。その次は

 

5.広辞苑

 花の事は「春、夏の候、淡黄色に紅点のある十数花を穂状につける」とありましたが、絵が載っていて確かに葉よりも花の方が低く描かれていました。そして、最後が

 

.世界大百科事典

 「花茎は春に葉のわきに出て、葉よりも丈が低く細く、基部は鱗片葉に包まれ、5月頃開花する。花序部は多少側方へ曲がり、長さ5〜10センチで・・・」と続きます。「ヨーロッパ原産のものはドイツスズランでスズランよりも全体が少し大きく、花もより美しく、芳香も強くまた栽培しやすい」とありました。

 

  と此処まで叩いてもう一度庭に出て花茎を計って見ました。未だ蕾みなのに根際からだと20センチ近くありますが、確かに花のテッペンは葉よりも低いです。20年間殆ど世話もしていないのに今年はとても増えています。これではどちらなのか私には判りませんので、何時か機会を捉えて松本センセイの判定を仰ぐ事と致しましょう。

 昨日は「アプチロン」の剪定をした後、時期的には少し早いかも知れませんがけちん坊の私は切った枝が勿体無くて挿し木に挑戦しました。「におい蘭」や「シロヤマブキ」、それに花の終ったシンピジューム」の植え替えもしました。「におい蘭」は子苗ですが花芽が着いたら「センセイ」に差し上げましょう。

  それから冬にセンセイから頂いた「ナルコユリ」でしたか、「スズラン」や「ホウチャクソウ」の様にドンドン広がると困るので、実はあの侭にして庭の隅の木の陰に放ってありましたが、昨日30センチにもなって斑入りの奇麗な葉の陰に可愛い花を付けているのを見付けました。花が終ったらチャンとした鉢に植え替えま〜す。

 

 

  発言番号:269266へのコメント)

    発言者  :村瀬 敏哉

    題名    :園芸の楽しみ(スズラン)

    登録日時:98/04/22 13:27

 

 私の庭にも約30年前に北海道から持ってきましたスズランが23日前から咲き始めました。地下の根が次々と伸びて居るらしく毎年広がって居ります。どうだんつつじはほぼ終わり 椿 ずおうも大分みすぼらしくなりました。代わりに実の一つだに着かない山吹があちこちに黄色い花を付けて居るほか紫の木蓮 赤や白 ピンクのつつじが咲きそろってきてます。松本さんから頂いたアジサイを含めアジサイ類がそろそろ枝の先に蕾を付け初めまして咲くのを楽しみにしております。権堂さんから頂いたクンシランは 日照のやり方が下手だった為今年は花を付けませんでしたが先週土曜日義弟に手入れして貰いましたので来年を楽しみに育てます。スミレ他名前の解らない多年草が6片の白い花をさかせたりゴルフ場から持って来た草花が鈴状の白い花の咲かせて居りますので本屋で本を買ってきて名前を調べようかと考えてます。愚妻が65になり4月から一切仕事を辞めました関係上粗大ゴミに加えて粗大いん石が殆ど毎日家に転がってますのでなるだけ此方が逃げて外出するようしております。すっかり暖かくなってきましたのでゴルフを含め健康的なことをしようと考えてます。

 

 

  発言番号:285

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸の楽しみ(ハルジオンその他)

  登録日時:98/05/05 20:03

 

 今日は5月5日、端午の節句です。もう春も終わりで初夏ということになりますね。季節の変化が早くてあれよあれよというまに花々が移り変わってゆきます。木々の若葉もすっかり伸びきって若々しい新緑に包まれ、鳥たちの姿もほとんど見えなくなりました。足元ではスミレなどはまだ咲いていますが、シャガの花が盛りです。エビネも盛りは過ぎました。シランが美しい花をつけています。

 ニリンソウは役目を終わって地上部は枯れてきました。もうすぐ跡形もなくなるでしょう。そういえばフクジュソウは影も形も無くなっています。

 至る所でヤブカラシの若い蔓が頭をもたげて、木にからみつく機会を窺っているので、見つけ次第抜き取ります。しかし、夏、ヤブカラシの花が満開(といってもあまり華やかではありませんが)の時に、スズメガをはじめとしていろいろのチョウやガなどが蜜を吸いにくるのも面白いので、何本かは残しておこうかななどと考えていると、仕事がはかどりません。

 ハルジオンの白い花が咲きはじめています。これもうっかりしているとあっというまに広がってしまうので、片端から抜き取ります。まだ若い株は茎が軟らかいので抜こうとすると途中で切れてしまって根が残りますが、蕾がついたり花が開いたりした株はもう茎が頑丈になっているので、引き抜くと根から全部採ることが出来ます。もともと園芸植物として大正時代にアメリカから輸入されたものが逃げだして野性化したのだといいますが、すごい繁殖力ですね。

 ところで、アヤメ、カキツバタなどの似た植物の区別の論議が賑やかですが、このハルジオン(ハルジョオンとも)とヒメジョオンとの区別はわかりますか。ヒメジョオン(姫女苑)も明治の始めにやってきたアメリカからの帰化植物だそうですが、ハルジオン(春紫苑)と同じような場所の原野路傍など至るところで見られます。一見したところでは区別がつきませんが、その特徴をつかまえればハッキリします。

 ハルジオンは今頃から咲き始めて7月頃まで続きますが、ヒメのほうは花期が少し遅く、6月頃から10月までのどちらかというと夏−秋の草です。ハルのほうは蕾の間は頭を垂れていて、花が開くと上向きになるのに、ヒメでは蕾がうなだれるということはあまりない。そして決定的に区別できるのは、ハルは茎が中空で、茎の中部の葉は基部が茎を抱いているのに対して、ヒメは茎に白い髄が詰まっていて葉の基部は茎を抱かないということです。花の色はどちらも白色で、ハルは薄紅色のものもあるのに、ヒメはわずかに紫色を帯びるというのは少し分かりにくいかも。

 5月も半ば過ぎるとそろそろチャドクガの心配をしなければなりません。チャドクガについての詳しい情報を昨年の5月27日に、井戸端会議に次のように登録してあります。

 

 

  発言番号: 051

  発言者 :

    題名  :園芸の楽しみ?(チャドクガ)

  登録日時:97/05/27

 

  私が散々ひどい目にあった記録なので、ご参考になると思います。庭に山茶花や椿をお持ちの方に是非ご一読をお勧めします。

 

 

  発言番号:286285へのコメント)

    発言者  :深澤 龍一

    題名    :園芸の楽しみ(ハルジオンその他)

    登録日時:98/05/07 7:23

 

  権藤さん!何時も楽しい「メッセージ」を有難うございます。色々勉強させて頂いております。「ハルジオン」もそうでした。メッセージを拝見しながらたぶん「あれ」だろうと「図鑑」で確かめました。私等素人はこの種の植物は総て「雑草」という名で一纏めにしていましたが、おっしゃってみれば夫々に名前がある事は当然ですよね。

  我が家のガレージの上のコンクリートの細い割れ目から、毎年春先になると同じ場所にこれが顔を出して困っています。何時も早めに引き抜いた積もりなのに、抜けども抜けども毎年同じように生えてくるのはどうしてでしょうか?去年など上手く根こそぎ抜いたと思っていたのに、今年も又出てきて、パソコンで「インターネット」の通信設定に夢中になっている間に、あっという間に30センチ以上にもなって、お馴染みの花まで付けてしまいました。植物百科には「多年草」と有りますから根絶するには丁寧に根から引き抜くのでしょうが、今年は大きくなり過ぎてとうとう抜けませんでした。段々根が大きくなって狭いコンクリートの割れ目の事、やがてガレージを壊すかもしれませんね。

  権藤さんの「メッセージ」で雑草にも夫々名前のある事を知り、今朝から図鑑を繰って「トキワハゼ」の名も見付けました。我が家のテラスのコンクリートの脇に毎年今の時期から嫌というほど生えて、抜けども抜けども一向に追い付きません。こちらは「ハルジオン」と違って「1年草」とありますが、繁殖力は凄いですね。でもこの花は小さいながらも「蘭」のような格好をしてとても可愛くて、何時も引き抜きながら自然は美しいものを作り出してくれるなと感心しています。この「雑草」は花が美しいので憎めませんね。

  話は変わりますが、あの銘酒(?)「巌」の蔵元まで「探検」されたそうですね。権藤さんは良くあの方面にお出掛けのようですから、何時かの機会に高井株式会社で「巌」命名の経緯などお聞き出し願えませんか!?!ここには「巌記念館」はないのでしょうね。

 

 

  発言番号:287286へのコメント)

    発言者  :巌 隆吉

    題名    :園芸の楽しみ(ハルジオンその他)

    題名    98/05/08 21:57

 

  権藤さんと深沢さんの詳しい園芸の記事拝見。園芸とか植物の方は皆目判りませんが最後に銘酒「巌」のことがありましたのでコメントを入れます。

  私自身もどうして「巌」と命名したのか不思議に思っています。かってがっちりしたアルミの鍋に「巌」という名をつけたのがありましたがそのようなものでしょうかね。尤も私はその鍋も買い入れまして関係の人に配ったことがありますが...。

  また、話は全く変わりますが、去る5月6日に青海の塩船観音のツツジを見て宮城の「ひめぜん」で一杯飲みました。ツツジはもう時期がずれていましたがまだ大分残っていました。4月末が見頃だったようでした。「ひめぜん」は甘い軽い酒で、女性向きの酒と思いました。それから地酒の「多摩自慢」をしっかり飲んだことは言うまでもありません。

  この機会に5月12日のダイヤネット運用会議のことですが、私は別の幹事のため残念ながら欠席します。ダイヤネットのメンバーでもこの会議室に発言なりコメントを入れるお方は極めて僅かですが、運用をどうするかと言っても先ず、メールなり会議室の発言、コメントが自由に出来るようでないと中々思うようには進まないと思います。

  ついては、その点についても議論していただければと思っております。大分脱線しましたが敢えて付け加えました。あしからずお許しください。

 

 

  発言番号:288(287へのコメント)

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸の楽しみ(ハルジオン補足)

    登録日時:98/05/10 17:17

 

 深澤さんと巌さんのコメントでやっと気がついたのですが、ハルジオンそのもの のご説明を全くしていませんでした。すみません。

 ハルジオンは深澤さんの言われるように、今一番はびこって目立っている雑草のことです。園芸の楽しみにふさわしいかどうかは判りませんが、似たようなものを見分けるという点ではなかなかに面白いのでご報告した次第でした。

 今、ちょっとした空き地や道路の片隅、線路脇など、雑草の生える場所ならどこでもこの草が目につきます。高さ30cm位の直立した細い茎の上に、径2−3cmの白い花を数輪咲かせるキクの種類です。前回もご紹介しましたように、園芸植物として輸入栽培されていたものが、いつの間にか先祖帰りをして花壇から逃げだしてはびこってしまったもので、花の中心には黄色の中心花が径1cmぐらいにかたまってあり、その周囲に白い細長い花弁が拡がっています。茎の途中には数枚の葉が斜め上を向いて生えており、根元にはまた数枚の葉が輪状に平たく拡がります。よく見ると、花の色も多少ピンクがかって美しいものも中にはあり、園芸植物の昔を思

わせたりもしますが、何といっても一番目立ってどうしようもない雑草としての印象は拭えません。歩いていても、電車の窓から見ても、何処に行っても当分の間はこの花とつきあうことになります。

  ところで、この草をご紹介したポイントは、同じ雑草が同じような花を長い間咲かせていると思っていると、あにはからんや、いつの間にか役者が交代しているということでした。前回のご紹介のように、ハルジオンの花は4月の下旬から咲き始めますが、7月の末にはほぼ終わります。ところが6月に入るとヒメジョオンが咲き始めて、これが秋まで咲きつづけるというわけです。今のところは咲いているのは全部ハルジオンですが、間もなく両方が混在して咲くようになります。しかし、一見しては全く区別がつかないといっていいでしょう。それで、同じキク科の雑草が何時までも咲いているなあということになるわけでした。そして、両者ともに旺盛な繁殖力で白い綿毛のついた種を飛ばすのですから、片端から抜いても抜いてもいくらでも増えて増えて、本当にどうしようもないですねえ。

 花期が長いと言う点では、セイヨウタンポポが長いですね。春早くから初冬までほとんど年中花が咲いています。これは同じ株がずっと咲きつづけているようです。一方、ニホンタンポポのほうは、いわゆる常識的なタンポポの咲く春の季節に限って花をつけて、夏には葉がなくなって休んでしまいます。野っ原がセイヨウタンポポに占領されてしまったのも仕方がないことでしょうね。

 ハルジオンといい、ヒメジョオンやセイヨウタンポポなど、外国から渡ってきた雑草にはもともと日本古来の植物はとても太刀打ち出来ないようです。

 園芸の楽しみの中に雑草の話でした。ごめんなさい。

 

 

  発言番号:338

    発言者  :権藤 卓也

    題名    :園芸の楽しみ(はんげしょう)

    登録日時:98/07/06 11:31

 

 7月2日は半夏生(はんげしょう)でした。暦の雑節の一つで、夏至から11日目にあたり、このころ半夏という名の毒草が生えるのでこの名が生まれたといいます。農繁期の一応の終了期で、この日までに田植えを終わらないと秋の収穫が半減するのだそうです。

 この半夏という草は「カラスビシャク」が本当の名前で、畑の雑草として普通に見られる多年草だそうですが、私はまだ確認したことはありません。サトイモ科の植物で、その球茎を漢方では半夏といって咳止めや去痰剤の薬用にするのだといいますが、特に有毒でもなさそうです。

 話はこんがらがりますが、別に「ハンゲショウ」(半夏生)という草があります。ここで今話題にしようと思っているのはこちらのハンゲショウです。

 わが家の庭はほったらかしなので、初夏にはドクダミがあちこちの木陰にはびこって白い十字の花を咲かせます。もう花の盛りは終わって、淡黄色の穂だけが残っています。正確にいうと白い花弁に見えるのは総苞片で、中央に立っている淡黄色の穂が本当の花で雄しべと雌しべからだけで出来ているのだそうですが。

 そのドクダミの群落の中にひときわ背の高い1メートル位に伸びた草が一本だけ立っています。細い直立した茎のてっぺんに10センチぐらいの白っぽい細い穂が2−3本垂れ下がるのが花ですが、長さ数センチほどの長卵形の葉のうちその目立たない花の隣についている一枚だけの茎側の半分が真っ白になって、とてもよく目立ちます。1週間もすると葉の白い部分が葉の全体に拡がって、大きな白い花びらが1枚だけついているという風情になります。この草の別名「カタシログサ」というのは最初のころの葉の半分だけが白い状態を指すのでしょう。「半化粧」というのもそうでしょうか。不思議な草です。

 ドクダミ科の多年草で長い根茎で増えるそうです。湿地や水辺で群生するとありますが、わが家で生えている場所はそれほど湿っているわけでもないので、それで数が増えないのでしょうか。以前は数株あったのですが次第に数が減ってきました。2−3年前、向島百花園に行ったとき池の傍のあずまやの周辺に沢山群生していたのを覚えています。全草や根茎を薬用にするのはドクダミと同じで、解熱や解毒に効能があるといいます。

 

 

  発言番号:341338へのコメント)

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(はんげしょう)

    登録日時:98/07/07 22:09

 

 毎日々々うだるような暑さが続いていますが、この時期にタイミング良く(はんげしょう)を取り上げていただき有り難うございました。季節の名前とばかり思っていましたら、なんとそのものずばり、の植物が有るとは驚きました。

 ものの本によると、川のふち、田圃のふちで良く見掛けると有りました。最近は少なくなったようです。

 茎の上の葉が白くなる、真ん中から下の方が白くなるので別名「片白草」と呼ばれているそうです。なぜ、白くなるののかは判らないそうです。

 夏至から数えて11日目半夏生(今年の場合は72)その頃に白くなる、葉が白く水辺にあるので、とても涼しく感じられるとの事です。いつの日か水辺でお会いする日を楽しみにしています。

 

 

  発言番号:570

    発言者  :松本 喜一

    題名    :園芸の楽しみ(セツブンソウ)

    登録日時:99/02/28 9:47

 

 2月と言ってもまだまだ寒い日があり、咲く花の数はまだ少ない。昨日近頃に珍しく暖かい陽気になったので、散歩がてら園芸店(上石神井の尾崎フラワー)に行ってきた。都内一二を誇る規模の店で(権藤さんも愛用している)さすがに陳列している花の数はたいしたものである。

 山野草の陳列棚に「セツブンソウ」を見つけた、小さな茎(4〜5センチ)の頂上に1センチ程の白い花を咲かせている。テレビで埼玉の雑木林の下で群生している報道を耳にしてなんとなく気にしてたが本当に可愛らしい花である。

 節分の頃に咲くので、この名があるそうだが、実は節分より多少遅れて咲くらしい。球根植物で、落葉樹の下に良く自生している。これは冬は雑木の葉がなく日当たりが良くなる、やがて春になり雑木林に葉が茂ると、夏は日陰になり涼しい。この性質を良く覚えておくとよい。

 小さな小鉢で栽培して楽しむのも良いが冬暖かく夏涼しいところで管理する必要がある。

 五月になると枯れるので、存在感がなくつい枯らしてしまう、土の下の方は生きているので鉢毎落葉樹の下に埋めて置くと良い。

 庭でも、鉢でも楽しめる、落葉樹科の植物である。