A2−6 15の謎から古今談義

 

 

  発言番号:00003

    発言者  :樋口 三男

    題名    :十五の謎

    登録日時:96/09/23  22:02

 

 西暦の年数、例えば、1815年を例にとってみて、その各々の数字「1,8,1,5」を加算して、十五になる年は、世界的な大動乱、大事件があるとユダヤ教では言われている。

  なる程、17世紀以前は、さておいて歴史をひもどいてみると

      1815   ナポレオン帝政の終焉  −−セントヘレナ島へ−−

      1914   第一次世界大戦

      1941   第二次世界大戦   −−日本の真珠湾攻撃−−

      1950   朝鮮動乱

  その後は、2049年となる。第二次大戦は4年後の1945年終戦。朝鮮動乱は19537月休戦協定調印、板門店に南北ラインがしかれた。もし、継続されていたならば、99年先の2049年迄の百年戦争になったかもわからない。

  これは、さる昭和17.7或る学徒が、薩摩半島のとある田舎に帰省した折、一ヶ月の休暇をどう過ごそぅかと思い、旧制七高造士館の館長、<東大文学部宗教学科卒>と交わした会話の一駒である。その学徒は、翌18.10学生に対する「勅令在学徴集延期中止」により、ペンを銃に代え、海軍予備学生として、学徒出陣し、幸いにも生還し、シナリオ作家として活躍している。その当時のおかれた立場は、死を賭してではなく、死ぬ事がきまっていたといっても言い過ぎではない。

  ユダヤ教の教義を偶然の一致とみ、或るいは、単なるコジツケとみるかは、各人の自由であるが、私達は、戦争体験の事実を事実として正確な資料を遺し、生命の大切さを伝えなくてはならない。

 

 

  発言番号:00011

    発言者  :樋口三男

    題名    :古今談議

    登録日時:96/10/03  02:40

 

  或る丸の内のサロンの一室。何かの会のあとか、集まっていたのは白髪混じりの、年配からみて、米軍進駐時代を経験し、会社一筋に勤めあげてきた人達のように見うけられた。お互いの健康、家族、旧友、会社の近況など話題は移って行った。当然政治、経済、選挙の話となった。

A)最近の状況をみると、戦後の様相と似ていると思うが、B君どう思うかね ?

B)そうだね。先ず、第一に、あの時を想い出すと、食料の不足、欠配、遅配による生活の不安定、在っても守れない法律、政府のハンコ主義による非能率な行政手続き、戦時中から肥大化した行政組織の整理、縮小、各省庁の縦割り、割拠主義、予後備機関の様な外郭団体、架空出張、架空定員による税金の無駄遣い、等に対し、抜本的改革を期待して、混乱と虚脱の中から立ち上がらなくてはと思ったがね、

A)今度の各党は、其の政策の第一 に「行政改革」をとりあげている。またかと思うね。戦後50年経って、同じように、とりあげざるを得ないとは、その間、政治はなにをしていたのかと言いたい。更に、失業者の問題もあるね。終戦後、企業の生産は壊滅的な状態で、失業者は巷に溢れ、復員者は続々と引き揚げており、大きな社会的問題だった。

B)丁度、バブル後の円高により、体質強化の為、企業は工場を海外にシフトし、労働者は配置転換、整理され、学卒者は就職難の状態。労働需給市場は不均衡、不安定だ。

A)戦後は、物資不足とインフレ-による闇市の出現、闇市には、進駐軍物資を含め、何でも手に入ったが、異常に高い闇価格。政府不信 による「たんす預金」もあったね。

B)正しく今は、豊饒のなかの物価高。外国の物価ベ-と比べてもまだ高い、高価なブランド品は流行し、やれ、グッチイヘルメスと。金融制度の信頼と安定ということで、低金利政策がとられているが、銀行利息は交通費にもならない。これでは「家庭銀行」においていたほうがまだましというね。

A)「納得の行く政治」という言葉が、戦後、でてきた。「゜納得の行く政治」が戦時非常施策を行う上で、要求されたが、事実はそれに反し、納得の行かぬ政治ばかりだった。そこで納得の行く政治への要求が求められた訳だが、どうしたならば、納得させる事ができるか。当時、大きな問題だった。

B)そぅだ。今日では、お無理お尤ももといいなりになっていた大衆が、生活防衛上、「原発基地反対」「沖縄基地の廃止、縮小、整理」運動へと「納得のゆく政治」を求める声となり、大きなうねりとなってきている。

A)まだあるね。宗教の問題が。戦後、京浜地方に世直しの天変地異がおこると予言していた霊宇教というのがでた。宇都宮のタヌキ御殿事件では、1000万円詐取されたとか。「コックリ様」という占いが、全国的に流行した。健全な社会では考えられぬ事で、社会全体が病気に罹っているとき、何かに、心の拠り所を求める人間の心理に、迷信、邪教が付け込む余地があるんだね。

B)全くだ。オゥム真理教、統一教会、法の華と世間を騒がしたが、占いや、理論武装した新興宗教は、日本人の精神生活にバカにならぬ潜勢力をもっているものだね。このように、みてくると敗戦後と今日とでは、政治不信、行政機構の再編成、金融、財政、社会問題、宗教問題、教育など似たような状態にある。若い第一線で活躍している人の考えはどう だろうか。

A)とにもかくにも、今後、日本社会の経済的活力を維持しながら、「豊かなヒュマンライフ」の構築という-が描かれている。我々が高度成長下とりくんできた以上の社会的重荷を担って、茨の道を行く覚悟で毎日々々を送る事と思うね。

 

 

  発言番号:0001600011へのコメント)

  発言者 :巌 隆吉

  題名  :古今談議

  登録日時:96/10/13 13:18 

 

  古今談義拝見しました。

  本当に、戦後の暫くの間と今の世相は全く良く似ておりますね。ご説のとうり、

  闇価格と現在の物価高 (戦後は物資が全くないのに、現在は有史以来の豊かさの差)

  宗教問題 (精神的安定を欠いている点は全く同じ)

  不思議な位ですね。

 

  戦後と今を考えるのに、戦後は復員軍人が帰り若さが満ち満ちていたのに今は高齢社会で若い人が極端に少ない。戦後は、虚脱状態が終わると物凄い再建意欲が起こり乗り切って来たが、果たして今後はうまく行けるだろうか、本当に心配です。

  でも、我々は、今後の若い人のエネルギーを信ずる外はありませんね。

  考えさせられる問題です。